経済・財政 人口・少子高齢化 週刊現代
役所は教えてくれない
60以後の「得する働き方/損する働き方」

エッ、働いたら年金が減っちゃうの?
〔PHOTO〕gettyimages

100歳の長寿を目指すのも夢ではないいま、老後の安心のため、60をすぎても働きたいという人は多い。ところが実は、働くことで年金が減ってしまうケースがあるという。知らないと損をする。

何でこんなに減ったんだ?

「まさか、こんなことでずっと掛け金を払ってきた年金を減らされるなんて、思ってもみなかった」

いま、そんな驚きの声が全国に広がっている。思いがけないことで、年金が減額されたというのだ。いったい、何が起こっているのか。

ファイナンシャルプランナー(FP)の横川由理氏は、「制度を知らずに驚かれる方が多いのですが、実は、この理由は60歳をすぎてからも働いて収入を得たことにあるんです」と話す。

たとえば、埼玉県在住の宮城敏夫さん(64歳・仮名)の例を見てみよう。

中堅化学メーカーのプラント技術者として働いてきた宮城さん。60歳で定年退職し、一度は会社を離れた。だが「若手を指導してほしい」と声をかけられ、62歳で再雇用された。給料は月々、15万円。充実した第二の会社人生が始まった……はずだった。

ところが宮城さんは年金の支給日になって驚いた。定年退職後に受け取っていた月約16万円の老齢厚生年金(以下、厚生年金)が、再雇用されてからは月14万5000円ほどになっていたのだ。

せっかく意欲を持って働きだしたのに、なぜ年金が減額されるのか。社会保険労務士の岩田健一氏は、こう話す。

「これは『在職老齢年金』の制度によるものです。60歳をすぎてから働いて収入を得ると厚生年金が減額されることがあり、場合によっては、全額カットということもあるので注意が必要です」