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「マインドフルネス」がこれほど広まった理由〜不確実な時代を生きるリーダーに必須!

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グーグルも採用するなど、いま様々な分野で大注目の「マインドフルネス」。瞑想を中心にしたプログラムで、集中力を高める技法である。

なぜこれほど大きな流れになったのか? ひとつには、その効果が科学的に証明されてきたこと、もうひとつには、私たちの世界が、変動が激しく・不確実で・複雑で・あいまいな新しい時代に入ってきたことがあげられるだろう。マインドフルネスはそんな時代に必要な「武器」となるのだ。

話題書『スタンフォード大学 マインドフルネス教室』を刊行した著者が明らかにする。

マインドフルネスの科学的根拠

私が現在、スタンフォード大学でマインドフルネスを通常の授業として教えることが許されているのは、今や科学によって、マインドフルネスが脳と体に及ぼす優れた強力な影響が実証されているからだ。

瞑想はさまざまな自律神経の生理的過程に良い影響を考えるものであること、たとえば血圧を下げたり、全般的な性的興奮や感情の衝動性を抑えたりすることが証明されている。

マインドフルネスの圧倒的な人気の背後には、健康上の効果と、脳は実際に書き換え可能であることを裏付ける科学的証拠がますます増えているという状況がある。

このように、マインドフルネスを磨けば自分にも、自分と人生を共にする人々にも、重大な利益をもたらし得るとの確信を、科学が現代人に与えているのである。

学習との関係でも、多くの点で効果があると示す研究が増えつつある。そのなかには、注意力や集中力のみならず、創造性、記憶力、あるいは学習内容の保持、自主学習、意味のあるパターンへの学習の統合といった認知能力も含まれている。

また、マインドフルネスは柔軟な思考、さらには自己や学習テーマへの集中だけでなく、他者への集中そして共感力とも相関性が見られる。パフォーマンスや生産性全般とも関係している可能性がある。

『The Power of Mindful Learning(邦題:ハーバード大学教授がこっそり教えるあなたの「天才」の見つけ方)』の著者であるエレン・ランガーは、マインドフルネスは、次のような資質を活性化する心理状態を作り出すことができると示唆している。

・目新しいものへのオープンさ
・差異にたいする注意力
・状況の違いへの敏感さ
・複数の視点があるという秘められた意識
・「今」への集中