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18歳、本当に選挙に行くと思いますか?~自民党青年局の議員にホンネを訊いてみた

7月10日に投開票される参院選挙から18歳に選挙権が引き下げられます。高齢者向けの政策が優先される「シルバー民主主義」との批判に応え、将来を担う若い世代の意見を政治に反映させる狙いがあります。

一方、若者の政治や選挙への関心の低さも指摘されています。そこで、嘉悦大学ビジネス創造学部小野展克研究会の3年生が、自民党青年局18歳選挙権対策・遊説部長の村井英樹衆院議員に、18歳選挙の意味や背景、課題をインタビューしました。

参院選、若者の投票率はどうなる?

学生 2014年の衆議院選挙では20歳代の投票率が約3割に低下するなど、若者の政治離れが進んでいます。そこで、私たちは高校生向けに学生企画の選挙啓発イベントを実施しましたが、次の参院選から投票権を得る高校生が選挙や政治への関心が薄いことを実感しました。正直、私たちも含めて大学生、若者世代の政治への意識は低いままだと思います。

村井議員は、若者の選挙離れをどうすれば食い止められると考えていますか。

村井 率直に言うと、わかりません。ただ、ある学生向けのイベントでこんなことがありました。各政党の政治家が口をそろえて「皆様のような若い世代の一票が未来を変えるんです。だから絶対に投票に行ってください」と訴えたんです。われわれは情熱を持って語れば若者の気持ちをつかめると考えていました。

ところが、最後の質疑応答で、ある大学生に「私は選挙に行かないと思います」とはっきり言われてしまいました。びっくりして「何故ですか?」と聞いたら「私は政治には強い関心があります。でも一票で結果が変わる選挙なんてないですから」と指摘されました。

私は、まさに本質をついた指摘だと感じました。例えば「A党とB党があってA党に投票しようと思っているけど、結果が変わらないなら選挙に行かなくてもいい。だったらその分勉強しよう、遊びに行こう」と思われても仕方がないです。その方が、時間の使い方として合理的です。選挙や政治について大人が「綺麗事」を言っても若者には通じないことが分かりました。

それ以来、私は言い方を変えました。「政治を特別視する必要はありません。皆さんが習い事をするのと同じ感覚で、まずは一回だけ投票に行ってみてください」と言うようにしています。

確かに投票に行っても直接的なメリットはすぐにはありません。しかし、選挙に行く時にポスターを見るだけかもしれませんが「この人はA党の人なんだ。じゃあA党って、どんな政党なんだろう」と少しは考えますよね。こんな風に考えることが教養です。今後、社会に出た時には、絶対プラスになります。

例えば、就職して上司と飲みに行き、政治の話が出ます。その時に、政治についての教養がある人とない人では社会人として大きな差が出ます。ですから教養として政治を知らなければなりません。そのきっかけとして、1回投票に行ってみてください。

一回の投票もいつの間にか習慣化します。年配の方の多くも「習慣」で投票している場合がほとんどで、毎回「この一票で世界を変える!」とか力んでいる訳ではないと思います。

学生 与党も野党も、これまで18歳への選挙権引き下げに合わせて若者の投票率を引き上げる施策を打ち出してきたと思います。実際に7月の参議院選挙で若者の投票率は、どうなると予測していますか。

村井 投票率は様々な条件を受けて変化するので分かりませんが、願望も含めてですが、若者の投票率は上がると考えたいです。私たちがこれまで行ってきた活動は、若者1人1人と政治や選挙の意味について語り合う、とても地道なものです。

今日、私が会えた若者は、皆さん8人です。「今日、話し合えて、選挙について少し興味を持ったから選挙に行ってみようかな」と思ってくれる学生は、わずか8人です。私たちの活動は、地道に継続しなければいけません。例えるならば、砂漠に水をまくような作業です。