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実はキケン!医者に言われても受けないほうがいい手術もある

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〔PHOTO〕gettyimages

この痛みから早く逃れたいと思っている時、医者から「良くなるには手術するしかない」と言われ、信じてしまう。でもよくよく考えてください。その手術は本当に必要ですか。

手術のせいでEDに!

尿が上手く排出できなくなる、一日に何回もトイレにいきたくなる頻尿などの症状が出る前立腺肥大症。55歳以上の男性のうち5人に1人が罹患しているとも言われ、一昔前は、手術で切るしか治らないと言われていた。だが、それはもはや古い話だ。

泌尿器科を持つ楠医院(東京・板橋区)の板倉宏尚院長が言う。

「前立腺肥大症という同じ病名がついていたとしても、各々の年齢も違えば、体つきも違いますし、症状も違います。その人にあった治療が必要になってきます。当然、すべての人に手術が必要というわけではありません。重度でなければ、薬で十分治療することができます。

もちろん、手術にはリスクがあります。手術による出血や、おしっこの通り道に細菌が入り感染症を引き起こすこともある。また、前立腺は生殖器でもありますから、逆行性射精障害やEDになってしまうこともある」

さらに医師であり医療ジャーナリストの富家孝氏は、こんな危険性もあると指摘する。

「前立腺肥大の場合、医師は前立腺がんかどうかを調べたがるので、細胞を採取して調べる生検をすすめます。生検では、十数ヵ所、前立腺に針を刺して細胞を採るのですが、これが危険なのです。

出血しやすい上、尿が出にくくなって腎不全を起こす可能性がある。現に、私の知人も前立腺肥大で生検を受けた後、腎不全になり高熱にうなされ死を覚悟したそうです」

医者にすすめられるまま手術を受けたら、さらに症状が悪化することがある—その最たる例が腰痛だ。

前出の富家氏が語る。

「私は長年、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアによる腰痛に悩まされてきました。痛くて歩くのもままならない状態でしたが、手術はしたくなかったので放置してきました。なぜなら腰の手術は成功率が低く、症状がさらに悪化する恐れがあり、再手術する人が多いと聞いていたからです。

ある病院の整形外科医は、『良くなりたかったら手術をするしかないですよ』とすすめてきましたが……」

60歳以上で、腰痛に苦しんでいる人は、日本全国にごまんといる。だが、治療のため腰の手術を受けた人からは「手術しなければよかった」、「手術前よりも痛みがひどくなった」という声が多く上がっている。富家氏が続ける。

「今は腰を伸ばすマッケンジー体操や関節の動きをよくするAKA-博田法といったマッサージをすることで、痛みを緩和しています。医者の言う通りに手術をせずに本当によかった。私の知人は脊柱管狭窄症のため、一時5mも歩けませんでした。でも手術はせず10年間、ストレッチなどの保存療法を行っていたところ、不思議なことに痛みへの意識がなくなり、79歳の今は毎日元気に歩き回っていますよ」

医療ジャーナリストの田辺功氏も「ほとんどの腰痛は、手術では治らない」と断言する。

「腰痛持ちの人がMRIやX線写真を撮ると、異常が見つかる場合が多く、医者は手術をしたがるのですが、実は腰痛の原因の8割は『不明』と言われているように、腰を手術したからといって必ずしも治るわけではない。姿勢やバランスなどに加え、精神的なものまで原因は多岐にわたっている。だから患者は、整形外科で手術してもらっても効果を感じられず、整骨院やカイロプラクティックに殺到するわけです」

原因が分からないのにもかかわらず、なぜ医者はメスを入れたがるのか。

「彼らは彼らなりに先人たちからそう教えられてきたので、どの医師も手術をすることが正しいと信じ込んでいるのです。もちろん前提として『手術は儲かるから』という理由もある。でもそんな理由で手術をされたら患者はたまったもんじゃないですよね」(田辺氏)

腰痛同様に、年齢とともに増えてくるのが変形性膝関節症、いわゆる「膝痛」だ。病院に行くと、「手術をすればあっという間に痛みが消えますよ」、「楽になりたいなら手術しかない」などと甘い言葉をささやく医者がいるが、実はここにも「落とし穴」が待ち受けている。