ゴルフ
松山メジャー初制覇も!? 最難関「オークモントの全米オープン」に“初めて”挑む若きトッププレーヤーたち
全米オープンの舞台で練習ラウンドをこなしたジョーダン・スピース 〔PHOTO〕gettyimages

文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)

いよいよ、今季2つ目のメジャー大会、全米オープンが今週16日(現地時間)から始まる。今年の舞台はオークモントCC(ペンシルベニア州)。1903年開場の由緒ある名門コースだ。

全米オープンの舞台になるのは今年が9回目で大会史上最多。前回大会はアンヘル・カブレラが優勝した2007年。その1つ前はアーニー・エルスが勝利を飾った1994年。もっと遡れば、過去の優勝者にはジャック・ニクラス(1962年)やベン・ホーガン(1953年)、アーノルド・パーマー(1927年)らが名を連ねる。

だが、現在のトップ3であるジェイソン・デイ、ジョーダン・スピース、ローリー・マキロイらは、いずれも「オークモントの全米オープン」をまだ経験したことがない。

それは現代のゴルフ界の若さの表われであり、そんな彼らが大会史上最難関の舞台にどう挑むかが今年の最大の見どころとなる。

舞台はアメリカのセント・アンドリュース

オークモントはペンシルベニア郊外の農場の上に造られた英国風リンクスコースだ。視界を遮る建物も木々も何もなく、全ホールが見渡せるワイドオープンな18ホールだ。

「オークモントはアメリカのセント・アンドリュース」。そんな表現をする米国のゴルフ解説者もいる。シグネチャーホールとして定められているホールはないが、特徴的なホールはいくつかある。

「教会の椅子」と呼ばれる巨大なバンカーを擁する3番と4番はあまりにも有名。8番は252〜288ヤードに設定され、大会史上最長のパー3になる。17番は1オンが狙えるアップヒルのパー4。280ヤードから313ヤードという設定は、距離的にはタフではないが、グリーン右で待ち受ける「ビッグマウス・バンカー」に飲み込まれる危険が常に付きまとう。

クラブハウスを望む18番ホール〔PHOTO〕gettyimages

しかし、選手たちが最も手こずるのは「ロック・ハード」と表される固く速いグリーンだ。

オークモントは日頃から「いつ何時でも全米オープンの舞台になりうる」と言われるほどの優れたコースコンディションを維持しているのだが、全米オープンでは、そのグリーンの難度をさらに上げるはずだ。

3パットの続出は容易に予想できる。パットのみならず、寄せたつもりのアプローチがピンからむしろ遠ざかり、もっと難しい状況へ陥っていく場面も続出することだろう。

全米オープンは優勝スコアがイーブンパーになるよう設定されるのが通例だが、2007年大会のカブレラの優勝スコアは5オーバーだった。オークモントを知らない若者が出場選手の多くを占める今年も優勝スコアは“異例”のオーバーパーになりそうな予感だ。

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