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島耕作、ただいまプチ炎上中!?突然の「設定変更」について、弘兼先生に直接真相を聞いてみた
ついでに、今後の「島シリーズ」の行方についても…

ただいまプチ炎上中

島耕作、キャンパスライフを謳歌せり――。「モーニング」に連載中の会長編と並行して、「イブニング」誌上で『学生 島耕作』がはじまったのが2013年12月のこと。去る5月23日、その最新刊となる第4巻が発売された(amazonはこちらをクリック 第一話から第三話の無料公開はこちらをクリック http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48943) 

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初芝電機で出世街道を驀進した島の原点を描く本シリーズ。童貞の島の初体験シーンが描かれたり、課長編以降で活躍するキャラクターが登場したりと、思わずニヤけてしまうシーンが満載だ。一度でもシリーズに触れたことのある読者は必見…の本作なのだが、一部のファンからはこんな指摘が上がっている。

「あれ、島耕作って、学生運動やってなかったっけ?」

60年代の早稲田大学を舞台にした『学生 島耕作』。学生運動まっさかりの中、島は活動家とは距離を置き、「ノンポリ」を貫くことを冒頭で表明している。

ところが、「課長編」を読み返すと、島はこんなことをつぶやいている。

「反代々木系の学生運動にもちょっと参加しながら(中略)ジメジメとした4年間を過ごした」

この設定の違いについて、ネットを中心にファンの間で「一体どっちが正しいんだ」「弘兼先生は何を考えているんだ」とちょっとした騒ぎになったのだ。

この議論に終止符を打つべく、現代ビジネス編集部は、弘兼先生に取材を申し込んだ――。

大目に見ていただければ嬉しいです

ああ、そのことですか。参ったなあ…。実は、担当編集者に「読者からこんな指摘が来ていますが」と言われて、初めて気が付いたんですよ(苦笑)。「課長編」で島が学生時代を回想するシーンについては、覚えていませんでした。

30年も前に描いたシーンですからね。長く連載を続けていれば、どこかでつじつまが合わないことも出てきます。あまり開き直るのもよくないけど、それで物語が面白い方向に進むなら、ちょっと大目に見てくださいよ、というのが本音です。

実は『加冶隆介の議』(政界を舞台にした、弘兼先生の代表作のひとつ)では、もっと大きなミスがありました。加治の第一秘書に「田丸」という人物がいるんですが、なぜか突然「西」という苗字に変わってしまうんです。まあ、私のミスなんですけどね。

そのときも、読者から指摘されて気がついたんですが、ミスを認めるのもなんだかイヤだなと思ったから、秘書の名前は「西田丸(にし でんまる)」だった、ということにしました。当初彼は下の名前で呼ばれていたけど、途中から上の名前で呼ばれるようになった、という設定に変えたんです。苦肉の策ではあったけれど、西田丸という力強い名前に変わったことで、彼のキャラクターが何倍も濃くなった。

そんなこともありましたから、今回の一件も「記憶違い」ということでご勘弁願えませんでしょうか(笑)。ちなみに読者からの指摘があったことで、少しでもつじつまを合わせようとストーリーを調整しました。結果、僕自身も想像していなかった面白い展開になっています。そんな背景も併せて、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。