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安倍総理「増税延期」は文句なしに正しい!麻生、谷垣、朝日の痛すぎるズレっぷり
議論すべきはむしろ「消費減税」だ
麻生氏は総理と「激論」。谷垣氏と一緒の講演でも増税を主張した〔PHOTO〕gettyimages

「1年半後、絶対に増税する」という約束を、安倍総理が破ったと言う人がいる。しかしそもそも、約束を守る必要があるのか。予定通り実行すれば、日本経済に止めを刺すことになっていたのだから。

金持ち・麻生にはわからない

「こんな時に消費税増税なんてやったら、大変なことになっていたでしょう。景気は一気に落ち込み、積み上げてきたものが全て崩れ去る。増税延期は当たり前の判断です。

もっとも、いつも増税したくて仕方ない財務官僚たちは、今頃歯ぎしりしているでしょうね。安倍総理は『公約違反は承知の上で、それでも国民の生活を考えて延期する』と述べましたが、こう言われると、グウの音も出ない。向こう数年間は、増税に関する議論さえ封じ込められるのですから」

こう断言するのは、元財務官僚で経済学者の髙橋洋一氏である。

通常国会が閉会した6月1日の夕方、安倍総理は記者会見を開き「消費税増税の再延期」、そして「衆参同日選実施の見送り」を表明した。

確かに'14年12月、安倍総理は「消費税増税を一度限り延期したい」「'17年4月には、必ず消費税を10%に上げる」「ついては、国民に信を問いたい」と言って解散総選挙に踏み切った。「総理は公約を破った責任を取るべきだ」という声も上がっている。

ただ、少なくとも「増税延期」の政治判断そのものについては、安倍総理は文句なしに正しい。

総理の出身派閥でもある、自民党細田派の中堅議員が証言する。

「会見前日の31日夜に、築地で派閥の慰労会があって、安倍総理も10分ほど顔を出していました。印象的だったのは、滔々と増税延期を説明していたこと。『個人消費の落ち込みがやはり戻っていない。中国経済もさっぱりよくない。だから延期を決めた』と、細かい数字を挙げて話していた。

こうも言っていました。『2年半後に増税するなんて、総裁任期が切れた後だからおかしいと言う人もいる。でも、そもそも(民主党政権の)野田総理は、自分の任期終了後(に実施される政策)だったのに、消費税増税を決めたじゃないか』」

「増税推進派」たちは、一昨年に続いて、またしても安倍総理に敗北した。

数々の国際会議で「予定通り消費税は上げる」と勝手に言いふらしてきた麻生太郎財務相。'12年に自民党総裁として増税を容認した張本人で、今回もギリギリまで「増税すべき」「進むも地獄、退くも地獄だ」と主張していた谷垣禎一幹事長。社説で「またも逃げるのか」と見出しを打ち、紙面をフルに使って「増税延期反対」キャンペーンを展開した朝日新聞――。

もちろん、彼らの背後で糸を引いていたのは、財務省である。

財務省は、前回の消費税増税延期の際、あの手この手を使ってこれを阻もうとした。政治家やマスコミ各社に「増税しないと日本はもたない」と「ご説明」に回り、何とか情勢を有利にしようとした。これが、安倍総理と官邸の逆鱗に触れた。

今回はこの教訓を生かして、財務省自体は沈黙を守り、代わりに安倍総理の盟友である麻生財務相を抵抗勢力の急先鋒に仕立て上げることに腐心した。しかし、それも失敗に終わった。

「麻生さんは結局、安倍総理の覚悟に勝てなかったんでしょう。麻生さんに安倍さんほど、政権担当者としての責任感があるわけではないからね。

党内にも、まだ増税延期を批判している人はいますが、これだけ大きな決定なのだから、本気で反対なら離党・脱党していてもおかしくない。そうした動きがないということは、むしろこの増税をめぐる闘いを通して、安倍総理の政権基盤はより強くなったとも言えます」(自民党閣僚経験者)

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