野球
[BCリーグ]
石川・渡辺正人監督「先取点を徹底する」

開幕から西地区の首位をキープしていましたが、5日の信濃グランセローズ戦は0-7で敗れました。この結果、福井ミラクルエレファンツに首位の座を明け渡してしまいました(6月8日現在)。ここ数試合は負けられない状況が続いており、選手たちはプレッシャーに感じて本来の力を発揮できなかったことが敗因でしょう。

その2日前に行われた福井との首位攻防戦は5-5の引き分けに終わりました。先発はエースの安江嘉純。彼は変化球でストライクを取れることが特長です。最速151キロのストレートも素晴らしいですが、スライダー、フォーク、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球も操れる安定感のあるピッチャーです。

福井戦は初回から148~149キロを出すほど、気合いが入っていました。彼も大事な試合だという意識はあったと思う。しかし、序盤から飛ばしすぎたことで、中盤以降にバテてピンチの場面で踏ん張れずに2点を献上してしまいました。この日は5回3分の2を投げて降板。後続のピッチャーが打たれ、序盤に奪ったリードを守り切れませんでした。本音を言えば、安江には6回を投げ切って欲しかったです。

前期のこれまでのチームデータを見ると、8球団の中で三振の数が「203」と一番多いです。選手たちには「1イニング3球で終わってもいいから、初球から積極的に振ろう」と指導しています。そういう方針の中、三振の数が多いのは、甘い球を捉えきれずにファウルでカウントを悪くしている。相手バッテリーに追い込まれて“三振”を取られているのでしょう。積極的に振る分、しっかりと準備をしてきちんとボールを捉えられるようにしなければなりませんね。

今季の投打の中心を担ってくれている選手は、投手は先発の安江をはじめ、リリーフの矢部佑歩、守護神の寺田光輝です。野手は1番・ショートの坂本一将、4番の宮澤和希、キャッチャーの大村孟です。

その中でもチームの“起爆剤”になっているのは1年目の坂本です。やはり、先頭の坂本が出塁すると、チームに“絶対に得点を挙げるぞ”という雰囲気が生まれます。彼が出塁するとしないでは、チームのムードがガラリと変わるので、彼は打のキーマンですよ。

守護神の寺田はこれまで16試合投げて防御率0.00でリーグ最多の9セーブを挙げています。実はシーズン始まる前、寺田を8回か9回のどちらで使うか迷っていたんです。僕のクローザーの条件は「コントロールが良い」「三振が取れる」の2つです。彼はフォアボールで崩れることなく、三振が取れるピッチャーです。クローザーの条件に彼が一致したので、今季の守護神に抜擢しました。

寺田は身長175センチと小柄ですが、真っすぐのスピードとボールのキレが素晴らしい。特に右バッターに対するスライダーのキレは一級品です。