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安倍政権の黒幕「日本会議」、その力の源泉は何か
おそるべきマネージメント能力!
〔PHOTO〕gettyimages

「保守っぽいもの」が集まっている

安倍政権の黒幕とも噂される日本会議は、さまざまな宗教右翼の統一戦線である、という話を前回書いた。(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48784

その統一戦線の事務局を担うのが日本青年協議会(=日青協)で、生長の家の創始者・谷口雅春(1893~1985年)に心酔する右翼団体だということもご説明した。

が、とすると、新たな謎が浮かび上がる。それは、教義も信仰対象も歴史もバラバラな各種教団が、なぜ、日青協の主導の下で歩調をそろえて活動できるのかという疑問である。

谷口雅春は天皇を現人神と崇めた。「一切は天皇より出でて天皇に帰るなり」と説き、戦時中、聖戦完遂を唱えた。戦後は「敗戦した日本などない」、敗れたのは「偽の日本」で天皇中心の真の日本ではないとして明治憲法の復元を訴えた。これは極端な皇国思想である。

一方、菅野完さんの『日本会議の研究』(扶桑社新書)によれば、日本会議にかかわる教団には、皇室崇敬に重きを置かない教団もあれば、教育勅語にしか興味のない教団もある。さらには改憲を最重要課題としない教団もある。すべての教団が「保守」や「右翼」といった範疇に入るわけではないという。

つまり、思想的に種々雑多で利害関係も異なる教団がウルトラ右翼の日青協によって仕切られている。右派の論客である西尾幹二氏に言わせると、日青協が「後ろに隠れて日本会議を操作している」のだという。

なぜ、そんな奇妙なことが起きるのか。日青協のどこにそれほどの吸引力があるのだろうか。

と、首をひねっていたら『日本会議の研究』の中にその謎を解くヒントが見つかった。