雑誌 メディア・マスコミ 不正・事件・犯罪 エンタメ 週刊現代
福山雅治邸侵入は氷山の一角
高級マンション「薄給コンシェルジュ」の闇

〔PHOTO〕gettyimages

実はパートが多い

東京・渋谷区の一等地に佇む低層マンション。壁は高く道に面した窓は小さい、福山雅治夫妻が住むこの建物は、不審者の侵入を阻む設計だ。だが、「賊」が壁の内側にいるとは、誰も思っていなかった。

5月6日の夜に福山邸へ侵入した女は、妻の吹石一恵に見つかり、逃走。21日に、同マンションのコンシェルジュとして働いていた福山ファンだという宮本万里子容疑者(48歳)が逮捕された。

「今回の事件は、管理会社の経営姿勢やコンプライアンスに対する意識の問題が絡むだけに深刻です。通常、管理会社は居住者との間に信頼関係が成り立っていることを前提とする業種。その信頼が裏切られたとしたら、全国の居住者が『自分のマンションは大丈夫なのか』と考えるようになってしまう」

住宅評論家の櫻井幸雄氏が指摘するように、この事件は、深刻な危険をはらんでいる。都内の不動産会社社員が明かす。

「築年数の浅い高級マンションだと、泥棒が入った際にすぐ警備会社が駆けつけますが、そのときに鍵がなくて警備員が部屋へ入れないのでは意味がない。そのため、あくまでも非常時・緊急時用に鍵を預かるケースは多い。

入居時に、自動的に管理会社が合い鍵を1本持つ契約になっていることも珍しくありません」

つまり、どんなにセキュリティが充実していようが、悪意ある人物が管理会社にいたら犯罪を防ぎようがないのだ。

「マンションのコンシェルジュは、宅配便を預かったり建物内にあるパーティールームを管理したりの他、外国人居住者対応のために英語力も必要。TOEICや英検で一定以上の成績を求められることも多い。