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テレビの寿命はあと何年? 新しい稼ぎ方を考え続ける「異色プロデューサー」が出した答えとは
〔PHOTO〕gettyimages

Youtube、Netflix、hulu…テクノロジーの進歩とともに、ここ数年、新たなメディアが次々に台頭している。ウェブ上に流れるコンテンツの数は、それこそ無限に増え続けており、これまでコンテンツ産業の中核を担っていたテレビ局の危機が叫ばれるようになっている。

そんな中、テレビの新たな可能性を模索して奮闘するテレビマンがいる。TBSのバラエティープロデューサーを務め、『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』などの番組制作に携わってきた角田陽一郎氏だ。

09年には「goomo」という番組配信サービスをスタートさせ、現在プロデューサーを務める『オトナの!』のライブイベントを主宰、さらには昨年11月に出版された「24のキーワード」でまるわかり! 最速で身につく世界史が5万部のヒットを記録するなど、テレビの枠にとらわれない活動で注目を集めている。

これから、テレビ局はどうなってしまうのか――。テクノロジーとテレビの未来について、小川和也氏が角田氏に斬り込む

知能指数1万の世界がやってくる!

角田 この間、日本を代表するある経営者の講演を聞きに行ったんですよ。そこで、人工知能の「特異点」とIQの話をしていて、これがとても面白かった。特異点というのは、人工知能が人間の知能を超える瞬間のことで、2045年にはその瞬間を迎えるのではないかと言われています。では、2045年時点の人工知能のIQがいくつぐらいになっているか、想像できますか?

小川 大体普通の人のIQが100くらいですよね。アインシュタインは諸説あって100台の半ばから200の間だったのではないかと推定されています。IQ換算するとどれ位でしょうね。きっと桁が違うんだろうな…1000位ですかね?

角田 その経営者いわく、1万だそうです。もう、何の数字だか分からない(笑)。『ドラゴンボール』のなかで、フリーザが「私の戦闘力は53万だ」といって、クリリンたちが震えあがる有名なシーンがありますが、そんな感覚です。

小川 現実味を超えたような知能ですね。でも、将来待ち受けている「特異点」はこれまでの技術とは違う次元の上にあるわけで、技術を構成する要素や加速度も、人類の想定、限界を大幅に超えていくでしょう。そうすると、1万という数字も考えられなくはないのかもしれない。

角田 とにかくとんでもない世界になる、ということだけはわかる数字です。では、人工知能が人間を支配するようになるのかというと、IQも1万ぐらいになると、人間を支配するとかそんなくだらないことは考えないだろうというのが、その経営者の見方で(笑)。ただ、少なからぬ人間の仕事が人工知能に取って代わられるのは間違いないだろう、とも指摘していました。

そんな世界を思い描く中で、僕たちテレビマンの仕事はどうなっていくのか。急にスケールが小さくなりますが、これは「人間のこれからの生き方」にもつながる大事な問題だと思っています。

小川 すでに単純労働の一部は人工知能に取って代わられていますし、自動運転が普及すれば、ドライバーのような仕事もなくなります。そんな世界でも、クリエイティビティが必要な仕事は、やはり人工知能よりも人間のほうが勝るだろうという考え方は根強くあります。

それすらも人工知能が人間を凌駕するのか、最後の砦として人間が強みを発揮する領域なのか。クリエイティビティが求められるテレビ業界の未来はどうなっていると思いますか?

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