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プロ野球「継投の極意」は8回にアリ! 川口和久と西山秀二に聞く最強のバッテリー論
山田哲人の封じ方、危険なプレーの伏線…
〔photo〕iStock

スポーツライターの二宮清純氏が、元プロ野球選手で名解説で知られる川口和久氏と西山秀二氏に、山田哲人の抑え方から継投の極意まで存分に語ってもらった。プロ野球を見るのがもっと楽しくなる!

危険なプレーには伏線がある

二宮: 今季から導入された「コリジョン・ルール」が球界を混乱させています。5月11日の阪神対巨人戦では、セ・リーグで初めてコリジョン・ルールが適用されて判定が覆りました。これに納得いかなかった金本知憲監督はNPBに意見書を提出する事態に至りました。

西山: 僕がちょっと残念だったのは、このルール導入を提案したのがオーナー側ではなく選手会側だったということです。当然、審判は選手会の声によって導入したルールなので、少しでもルールに反することをした場合はセーフにしますよね。

西山秀二 1967年生まれ。捕手。広島→巨人。引退後は巨人バッテリーコーチを務めた。

二宮: 2014年にメジャーが導入した際は、経営者の主導によるものでした。

西山: 経営者側は何十億円も支払っている選手が怪我して使い物にならなかったら困るので、声をあげて当然だと思います。しかし、何億円も貰っている選手たちが“ぶつかると危険だから辞めましょう”と言うのはどうか。選手たちは怪我や危険なプレーを覚悟の上でグラウンドに立っている。だからこそ、白熱したプレーが生まれていたんです。

川口: ある審判が「独立リーグにもコリジョン・ルールを説明しに行かなければならない」と言っていました。この先、独立リーグをはじめ高校野球や少年野球において、コリジョン・ルールの統一をしないといけないでしょうね。

川口和久 1959年生まれ。投手。広島→巨人。最多奪三振王に3度輝く。引退後は巨人投手コーチも務めた。

二宮: 今季のプロ野球を見ていると、以前なら手を回さないような場面でも、サードベースコーチは、ほとんど手を回していますね。

川口: そう思いますね。現役時代に、僕は何度かホームに突っ込んだことあるけど、キャッチャーが本塁上で構えていた時は突っ込むのが怖かった。レガースに当たるとすごく痛かった記憶があります。

西山: ブロックする時に“コイツむかつくな”と思えば、少々、手厳しくやるんです。大体やられるのは生意気な選手ですけどね(笑)。

川口: 東京ヤクルトの中村悠平はよくタックルされていたイメージがありますよ。

西山: 中村のリードはヤクルト元監督・野村克也さんの流れを汲んでいるから、どぎついんですよ。1死三塁だと徹底してインコース攻めで、最後はスライダー。彼のリードは打者に嫌われる(苦笑)。

川口: それだけいいリードをしているということですよ。

ワンシームを磨き上げた菅野

二宮: お二人がコーチを務めていたセ・リーグに焦点をあてましょう。今季の個人成績(5月31日現在)を見てみると、投手は巨人の菅野智之が防御率0.56でリーグトップです。

直接指導していた川口さんの目には今季の菅野はどう映っていますか?