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原田泳幸、藤森義明…会社を追い出される「プロ経営者」の共通点
そうか、アレが足らなかったんだ
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マクドナルドからベネッセに移った原田泳幸元社長、日本GEからLIXILに移った藤森義明元社長が相次いで実質的に解任されるという事態が続き、プロ経営者への注目が高まっているようです。

著者自身も「プロ経営者」の端くれではあり、外部招聘経営者の経験があります。今回はその経験を踏まえたうえで、落下傘経営者が辞めさせられる背景や理由について考えてみたいと思います。

結果よりも感情、の世界

まず、先のお二人ですが、原田さんの場合はベネッセで起こった情報漏洩事件の対応のまずさでミソをつけたとされています。

一方の藤森さんの場合は、積極的なM&Aで企業規模を急拡大させたものの、買収した企業の子会社の粉飾決算により、多額の損失を被ることになってしまったことが原因で解任されました。確かに二人ともミスをしたことは否定できませんが、それが直接彼らの責任かと言えば、微妙なところでしょう。

つまり、経営者が辞めさせられる理由は、必ずしも「結果が出なかった」からではない、ということです。結果が出ないのにずるずると居座っている人もいれば、結果を出していても追放される人もいます。

ある上場企業の社長は、上場会社の子会社での取締役に次いで、投資会社が買収した非上場会社の社長に就任し、合わせて9年ほど外部招聘経営者を務めていました。この間、彼は一期も責任領域での業績・利益を改善させたことはありません。

にもかかわらず、現在の会社で3度目の外部招聘の経営者として社長に就任しました。さらに就任後半年以上経過した最初の決算において上場以来初の赤字を記録したものの、解任はされませんでした。理由は定かではありませんが、その会社の創業一族と接点があり、彼らから見初められて社長になったから、というのが専らの噂です。

これと対照的なのがクックパッドでしょう。前社長の穐田誉輝(あきたよしてる)氏は業績を大きく伸ばしていましたが、退任することとなり、代わりに創業者に近しい人が社長に就任しました。

こうした差はなにによるのでしょうか。