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サッカー、ACLで日本勢「全滅」は何を意味するか? 過密スケジュールの抜本的改革を!
手遅れになる前に
ACLグループリーグで姿を消した昨年のJリーグの覇者サンフレッチェ広島〔photo〕gettyimages

日本勢全滅が意味するもの

2016年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に出場した日本勢4チームはすべてラウンド16までで姿を消した。

決勝トーナメントに進出したのは2チーム。FC東京は24日のアウェーで上海上港に後半ロスタイムに失点し、アウェーゴール差で無念の敗退を喫した。翌日にFCソウルとのアウェーマッチに臨んだ浦和レッズも、PK戦の末に涙をのんだ。

両チームとも死闘を制することができず、これによって2年ぶりの16強での全滅が決まった。東ブロックは韓国、中国勢が2チームずつ勝ち上がる結果となった。

2チームとも勝負がどちらに転ぶか分からない試合だったとはいえ、結果的には勝てなかった。

Jリーグとしてはリーグ戦の日程をずらすなどACL出場組に対して一定の配慮を示した。ラウンド16の第1戦と第2戦の間となる5月21日でもFC東京と浦和のカードを組みこまなかった。日本サッカー協会としてはU-23代表が出場するトゥーロン国際大会において、FC東京、浦和の選手招集を見送っている。バックアップ態勢が不十分だったとは決して思わない。

では、何が問題だったのか。いくつか要因はあるにせよ、筆者は「コンディション」に注目したい。

グループリーグで姿を消したのがサンフレッチェ広島とガンバ大阪である。つまり昨季のJリーグチャンピオンシップを戦った上位2チームが勝ち抜けなかったことは、何を意味しているのか。

2チームに共通しているのが昨シーズンの「過密日程」である。広島は昨季終盤に入ってからのスケジュールがタイトだった。チャンピオンシップ決勝、クラブW杯、そして天皇杯準々決勝、準決勝と12月に8試合をこなしている。

一方でG大阪はシーズン全体を通しての過密日程。ACLでは4強、ヤマザキナビスコカップ、Jリーグチャンピオンシップでは決勝まで進み、天皇杯は元日の決勝で浦和を破って2連覇を果たしている。公式戦は実に60試合にものぼった。

昨季は広島とG大阪の強さ、充実ぶりが目立ったシーズンだった。その印象は強烈で、指揮官、戦術、陣容など大幅な変化もなく、今季のJリーグを占うサッカー専門誌による順位予想でもこの2チームが1、2位に入ったのも納得がいった。