やっぱり紅白歌合戦は特別です。リハーサルの時点で「もうお正月」という気分になります
島地勝彦×新藤晴一【第4回】

撮影:立木義浩

第3回【作品は「締切」がないと創れない?

シマジ それでは新藤さん、わたしが去年スコットランドでボトリングしてきたグレンファークラス19年を一緒に飲みましょう。葉巻はケドルセを吸ってください。ネスプレッソは上等なチェイサーになってくれますよ。

新藤 ラベルの真ん中に「サロン・ド・シマジ」とありますが、グレンファークラスのブランド・ロゴよりも大きいじゃないですか。先方もよく許してくれましたね。どうしてこんなことが出来るんですか?

ヒノ じつは以前、グレンファークラスの当主がこの部屋にやってきたんです。その当主、シマジさんの魔力にコロッとイカれて、すっかりたらし込まれてしまったようです。

シマジ ヒノ、人生はえこひいきなんだよ。

新藤 凄いですね。開高先生が評したシマジ先生の人垂らし力は外国人にも通用するんですか。

シマジ 友情というものは魂と魂の交流ですから言葉の壁も超越するんでしょう。

新藤 この葉巻もはじめてですが、美味いですね。軽いのにコクがあります。

シマジ もともとはフランス市場専用に作っていた葉巻で、「ケドルセ」っていうのはパリのオルセー通りのことです。昔そこにタバコの専売公社があったそうです。では、スランジバー!

新藤 スランジバー!うん、このグレンファークラスはいままで飲んだことがない高貴な味がします。これはいまでも買えますか?

シマジ 残念ながら、紀行文が載った「Pen」の発売翌日には完売してしまいました。ヒノ、新しいネスプレッソを淹れてくれ。

末吉 はいはい。わたしがお淹れします。

新藤 このマシンは、こんなに簡単に本格的なエスプレッソが愉しめるんですね。

立木 アッハッハ、新藤さん、上手だね。ユーモアってそのように何度もリピートすると可笑しいや。

新藤 いやいや、本気でいっていますよ。

末吉 ありがとうございます。