政治政策
衆参ダブル選はやっぱりある!? 永田町の住人たちの「予測」と「根拠」
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再び勢いを増す「ダブル選」論

「ない、というからない」と考えるのが普通だが、「ない、というからあるのだ」という声もあるし、「いや、そもそもないとは言っていない」という声もある。ダブル選、あるのかないのか――。

《消費税10%を先送りする可能性が高い。先送りは国民の支持も得られる。国民に信を問うために解散、衆参ダブル選挙になる》

そんな憶測が永田町やマスコミ周辺で流れたのが3月のこと。当時は7月に参院選だけでなく、衆院選も行われることが確実と目されていた。

そこへ、4月に入って熊本地震が起き、流れが変わった。

「余震が続き、避難生活者もたくさんいる。そんなときに解散なんかしたら政局優先と取られ大ひんしゅくだ」

永田町では「安倍首相はダブルは断念せざるを得ない」との見通しが一気に主流になった。ところが、さらにその見通しを覆す事態が起こる。オバマ米大統領の広島訪問決定だ。

「安倍首相にとって、伊勢志摩サミットの議長国としての大役と、広島でのオバマ大統領との核廃絶のメッセージ発信は歴史的な仕事になる。支持率が上がるのは間違いない。これを機にダブルをやるんじゃないか」(自民党ベテラン)

自民党の中堅・若手衆議院議員だけでなく、野党民進党の中堅衆議院議員らも選挙事務所を急に探し始めた。私が知るだけで10人以上だ。

では、安倍首相自身はどう考えているのか。ダブルをやるのかやらないのか。現在のところ「解散の『か』の字も考えていない」と話している。

ただ、選挙では常に圧倒的な強さを見せている自民党のある中堅衆議院議員は、ゴールンウイーク中、一切休まずに選挙区のイベントなどをくまなく回りながらこう話した。

「菅官房長官のニュアンスも、『やるメリットが少ない』という感じですし、安倍首相に近い官邸のスタッフも否定的でした。ただ、一方で、安倍さんは『考えていない』とは言っているが『やらない』とは言っていない。解散カードを最後まで握っているわけで、1%でも可能性があるなら備えておくのは当たり前。ある派閥ではオフレコで、『ダブルは完全に消えていない』と指示があったそうです」