国際・外交
スクープ!これが「オバマ広島訪問」全ルートだ!
ポイントは、旧広島市民球場
〔PHOTO〕gettyimages

大統領の「レガシー」となるか

バラク・オバマ米大統領の広島訪問が正式に決まった。現職大統領の原爆被災地・広島訪問は初めてである。米側の画期的な英断だ。

5月10日午後9時(米国東部時間同日午前8時)、日米両政府が同時発表したが、ここに至る過程には越えなければならない高いハードルがあった。

それはオバマ政権側のことだ。新聞報道にあるように、ジョン・ケリー国務長官やキャロライン・ケネディ駐日大使など国務省サイドは2月頃からオバマ大統領が伊勢志摩G7サミット出席に合わせて広島を訪れる可能性を模索してきた。

だが、ホワイトハウスの大統領周りには根強い反対論があり、意見集約が困難を極めた。とりわけ、大統領の最側近を自任するスーザン・ライス大統領補佐官(国家安全保障担当・NSC事務局長)が反対論の中心にいたことが大きかった。

しかし、同じ国家安全保障会議(NSC)メンバーであるベン・ローズ大統領副補佐官(国家安全保障担当・NSC事務局次長)が、オバマ大統領にノーベル平和賞受賞をもたらした2009年4月のプラハでの演説「核兵器なき世界」が原爆被爆地・広島を訪問することで完結し、それが大統領の「レガシー」(政治的遺産)になるのだと、繰り返し説得して実現したのだ。