雑誌 ドクターZ
不祥事続発の日本年金機構。その「母体組織」の驚きのルール~「文字入力は一日平均5000字まで」「50分働き15分休憩」
Photo:iStock

社会保険庁時代から不祥事だらけ

日本年金機構で、またも問題が発覚した。

年金機構は4月28日、国民年金の情報に関する確認文書について、確認の必要がない約1万9000人に誤って送付したと発表。企業の名称変更などにシステムが対応できず、対象者を間違えたことが原因だという。

年金機構といえば、昨年5月の125万件の個人情報流出事件がいまだ記憶に新しい。なぜ、問題ばかり起こすのか。

実は日本年金機構は、その前身である社会保険庁の時代から、不祥事の宝庫だった。

'04年3月、社保庁職員による未納情報などの業務目的外閲覧、個人情報漏洩が発覚。'06年5月には、国民年金保険料の不正免除が明らかになった。そして'07年5月、社保庁のオンラインデータに多数のミスや不備が見つかった、いわゆる年金記録問題が表面化。さらに'07年8月、健康保険や厚生年金保険料の滞納事業者に対し、延滞金を不正に減額していたことまでわかった……。

これほど不祥事ばかり起こす社保庁を政府も問題視。'09年12月に社保庁は解体され、'10年1月から日本年金機構が設立された。

だがそれでも、不祥事は絶えない。'10年10月、機構職員と社保庁OBが官製談合で逮捕。'13年4月には、過去の記録ミスによる支給漏れを支払う「時効特例給付」が行われておらず、約10億円の未払いが発覚した。そして、'15年5月に125万件の情報流出問題を起こした。

日本年金機構設立の際、社保庁1万6000人の職員のうち500人余りは解雇された。だがほとんどは、そのまま年金機構に移行している。

社保庁職員の質の悪さは、官僚の間でも定評がある。

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