メイウェザー復帰の可能性と50勝目の行方
~2016年後半のボクシング界、3つの見どころ

最大のビッグファイトも近い?

全階級を通じて最も恐れられている選手

(カネロが絶対有利のカードだが、カーンとの一戦は国際色豊かなビッグイベントになる Photo By Hogan Photos/Golden Boy Promotions)

2016年の世界ボクシング界は好カードが少ないと言われてきたが、現地5月7日にラスベガスで行われるサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)対アミア・カーン(イギリス)戦をきっかけとして一気に加熱しそうな気配がある。

今週末の一戦の勝者と、ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)のビッグファイトは実現するのか。また、ヘビー級戦線はさらに盛り上がっていくのか。

そして、カムバックが噂され始めたフロイド・メイウェザー(アメリカ)は今年中にリングに戻るのか。今回は今後の3つの見どころをピックアップし、2016年中盤以降のボクシング界を占っていきたい。

今週末のWBC世界ミドル級タイトル戦は、体格で上回るカネロ有利の声が圧倒的である。恐らくは中盤ラウンドあたりで、ウェルター級以上で戦った経験のないカーンをカネロが沈める可能性が高い。

ただ、例えワンサイドマッチになったとしても、ベガスに新オープンしたT-モバイルアリーナで開催される大イベントは素晴らしい雰囲気になるはず。そして、この一戦の勝者には、WBA、WBC(暫定)、IBF世界ミドル級タイトルを保持するゴロフキンとの指名戦が義務付けられる。その試合交渉の行方に、カネロ対カーン戦と同様、あるいはそれ以上の注目が集まることになりそうだ。

(ビッグファイトを望み続ける34歳のゴロフキンは近い将来に大舞台に立つのか)

22連続KOと無敵の進撃を続けるゴロフキン。カネロがカーンを下したとして、“全階級を通じて最も恐れられている選手”と呼ばれる通称GGGとの統一戦を望むかどうか。オスカー・デラホーヤ(アメリカ)が率いるゴールデンボーイ・プロモーションズは、“金のなる木”である25歳のカネロをあえてカザフスタンの怪物にぶつけるのか。

ゴロフキン対カネロは、早ければ9月のメキシコ独立記念日ウィークに開催される可能性もある。対戦を避け続ければファンからの尊敬も失うだけに、カネロと、その陣営は遅かれ早かれ決断するだろう。

ただ、その前にカネロはWBCタイトルを返上し、もう1試合挟み、実現は来年春になるのではないかという見方が最も有力だ。いずれにしても、現在考えられる中で最大のビッグファイト。いつ、どこで実現するかが、今後のボクシング界で最大の注目ポイントである。