野球賭博、著名選手への疑惑はこのまま封印!? 「2人逮捕で早期決着」に残る違和感
巨人・NPB・警察の「一致した思惑」
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斉藤容疑者の「素顔」

警視庁組織犯罪対策4課が、4月29日、賭博開帳図利容疑で逮捕した元飲食店経営者の斉藤聡容疑者(38)は、野球賭博に巨人軍選手らを引きずり込み、テラ銭を受け取る一方、虚偽情報で捜査を攪乱する首謀者で、相当なワルとなっている。

警視庁はそう発表し、マスメディアはそれをそのまま伝えた。確かに斉藤容疑者は、エネルギーを持て余し、甘い誘惑に弱い野球選手にとっては、頼れる兄貴分的存在だった。

高校を中退した寿司職人で、飲食業に才能を発揮して「ウニしゃぶ」を考案してヒットさせ、一時は何店舗も構えるほどの成功を治めていた。歌舞伎町にも店を持ち、客の暴力団と垣根なくつきあい、野球賭博の中継役となる一方、六本木、錦糸町、横浜などの闇カジノに出没、「きれいな打ち方をする客」(闇カジノ経営者)として知られた。

「きれいな」というのは負けっぷりがいいということ。後に経営に失敗、カジノの負けもかさむのだが、景気のいい頃、カネ回りがよく、遊びを知っていた。

そんな面倒見のいい斉藤容疑者が、賭博開帳図利ほう助容疑で逮捕された元巨人軍投手の笠原将生容疑者を起点に、次々に巨人軍選手に食い込んでいったのは、彼の半グレ資質が、華やかな半面、ストレスの多いプロスポーツ選手に受け入れられやすかったからだ。

こうした関係は、最近の清原和博被告と暴力団筋を思い出すまでもなく、枚挙にいとまない。だが、「首謀者」というのは誤りで、しょせん斉藤容疑者は、暴力団が仕切る闇カジノの客で野球賭博の中継役。事件構図の端にいるだけの存在だ。

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