東京の「夜」はいつからこんなに寂しくなったのか?
改革のヒントは「浮世絵」
緑と黄色にライトアップされた東京都庁〔PHOTO〕gettyimages

7ヵ月の遅れを取り戻せ

4月27日、リオデジャネイロのオリンピック・パラリンピック大会開会100日のカウントダウンが始まった。そこで、次期開催都市として、私たちも、夕方の6時30分に東京都庁の建物と駒沢オリンピック公園を緑と黄色にライトアップした。

これを受けて、駐日ブラジル大使が、「東京での特別ライトアップは、日本とブラジルの友好の精神と、オリンピック・パラリンピックの協力と克服の理想とともに、東北と九州、エクアドルの震災被災者に捧げられます」とツイートしてくれた。

ブラジルでは、大統領の弾劾問題などで政情が不安定となっており、また、蚊が媒介するジカ熱の拡大も大きな悩みの種となっている。しかし、競技施設をはじめ、大会の準備は順調に進んでおり、リオ市の意気込みを見ると、ブラジル人の楽天的気質を信頼したくなる。

私は次期開催都市の首長としてリオに赴き、閉会式でオリンピックとパラリンピックの旗をリオ市長から受け取らねばならない。また、ジャパンハウスなどで、2020大会、そして東京を世界に宣伝せねばならない。さらには、東京の友好都市であるサンパウロにも足をのばし、両都市の絆を強化することにしている。

リオ大会が終われば、次期開催都市である東京が世界の注目を浴びることになる。2020年までの4年間、万全の準備を進めたいと思っている。これまで、新国立競技場建設問題、大会エンブレム問題など、多くの課題が噴出したが、東京都は、国、組織委員会と協力して、一つひとつ問題を解決してきた。

そのような中で、4月25日には、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の公式エンブレムが決まった。組市松模様である。単色でシンプルな中にも、市松模様、藍色という日本の伝統が光っている。それに、展開の自在さも評価できる。

前回の白紙撤回で7ヵ月の余計な時間を費やしたが、素晴らしいロゴが決まって嬉しく思う。エンブレム委員の皆様をはじめ、関係者一同のご努力に感謝したい。

これからは、7ヵ月の遅れを取り戻すべく、ポスター、幟、名刺、バッジなど、様々なグッズに活用して、大会気運の醸成に努めたいと思っている。公式エンブレムの下、オールジャパンで心を一つにして史上最高の大会にしたいと考えている。