ゴルフ
タイガー・ウッズ、まもなく復帰!? ~世界を駆け抜けたビッグニュースに思うこと
昨年の全米オープン初日、自己ワーストの「80」を叩いたタイガー〔PHOTO〕Jun Hiraoka

文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)

ウッズの肉体は“戦える状態”にあるのか?

昨秋に2度にわたる腰の手術を受けて以来、戦線離脱しているタイガー・ウッズが、来たる6月の全米オープンにエントリーしたというニュースが、瞬く間に世界中を駆け抜けた。

ついにウッズが復帰する? そんな期待が膨らむ朗報と受け取った人々も多かったはず。だが、よくよく聞いてみれば、ウッズが全米オープンのエントリー手続きを行なったのは4月4日で、それは彼がマスターズ欠場を表明した日のわずか3日後だった。

その時点で自分の肉体が2ヵ月後の全米オープンでは戦える状態になるという確信があったとは考えにくい。むしろ、あと2ヵ月で腰が治る可能性は高くはないものの、肉体が回復することに望みを託し、せめて出られる環境だけは整えておこうという「気は心」的な行為だったように思えてならない。

今回の突然のニュースは、ウッズがすでにエントリー済みであることを米メディアがUSGA(全米ゴルフ協会)から、たまたま「今」聞いたから「今」報じられたにすぎず、ウッズの肉体が「今」戦える状態になっているわけではない。

だが、それでもウッズに関わる話は、そうやってビッグニュースになる。いや、もっと言えば、こんなニュースもあった。

マスターズではチャンピオンズディナーに出席するだけに留めたウッズが、その翌週、オーガスタから16マイルしか離れていないサウス・カロライナ州のゴルフ場へ出向き、そこで開催されたジュニア大会に突然参加。出場するジュニアたちのスタート前に練習場でスピーチ&クリニックを行ない、豪快な300ヤード・ドライブも披露してジュニアたちを大いに発奮させたという。

戦線離脱中のウッズのそんな動向の一つひとつが、今なお全米の主要メディアによって報じられ、そのたびにビッグニュースになる。米ゴルフ界の若年化や世代交代が進んでいるとはいえ、やっぱり今でも「タイガー・イズ・タイガー」ということなのだろう。