戦後の日本でパイプが流行ったのは、厚木飛行場に降り立ったマッカーサー元帥の影響でした
島地勝彦×柘恭三郎&マレーネ・ミッケ【第4回】

撮影:立木義浩

第3回【デンマークの消費税は25%だけど…

ヒノ 柘社長にお訊きしたいのですが、柘製作所はスモーキング文化を守り広めている日本最大のメーカーだと思いますが、いまパイプ文化は流行っているんでしょうか。

 日本でも紙巻きタバコの喫煙人口は減っていますが、パイプとシガーの愛好者は減っていません。

シマジ 伊勢丹の「サロン・ド・シマジ」ではシガレットは禁煙にしていますが、パイプとシガーは自由に吸ってもらっています。葉巻は一本買っていただいたら、あとは自分の持ち込みを吸っていいことにしています。もう3年と8ヵ月営業していますが、生まれてはじめてパイプや葉巻をやったという人も大勢いますよ。100人ではききませんね。

ヒノ どうしてシマジさんのバーでは紙巻きタバコを禁止しているんですか?

シマジ シガレットは工業製品ですが、シガーは農産物だからです。

立木 ヒノ、決まっているじゃないか。シマジが紙巻きタバコをやらないからだよ。

ヒノ どうしてシマジさんは紙巻きタバコは吸わないんですか?

シマジ わたしは編集者になってから「紙は売るもので燃やすものではない」とこころに決めているんですよ。

 それは面白い話ですね。ヒノさん、パイプタバコのシェアはどれくらいと思いますか?

ヒノ まったくわかりません。

 わずか0.02%なんです。コアな愛好家相手の小さなマーケットで勝負しているわけですが、逆に景気には左右されないし、増税にも影響され難いんですよ。

ヒノ なるほど。ところで、いまはどの会社にも喫煙ルームがありますよね。柘製作所ではどうされているんですか?

立木 うん、それは面白い質問だ。

 うちではタバコを吸わない女子社員が2人いますので「禁煙ルーム」を作っています。ほかの社員はみんな愛煙家です。