LINEで子どもがバカになる!?受験専門塾のトップが見た「日本語崩壊の現場」
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この国語の問いが解けますか

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表の矢野耕平氏が著した『LINEで子どもがバカになる』が話題だ。現役の塾講師だから気付いた、子どもたちを襲う「日本語大崩壊」の現場をリポートする。

…とその前に、まずは次の問題を解いてみてください。ずいぶん前に青山学院中等部で出題されたもの。もしもあなたがこの問題に戸惑うようであれば、胸に手を当ててみてほしい。あなたはスマホを使い過ぎてはいませんか?

問 次の各組の1〜3の語句を、読点を使わないで一つの語句にするにはどう並べたらよいですか。例にならって番号で答えなさい。

(例)
1 昨日街で会った――少女
2 色の白い――少女
3 帽子のにあう――少女

「昨日街で会った帽子のにあう色の白い少女」にするのが正解なので、解答は「1→3→2」となる。

問① 
1 雪国の――事件
2 新聞にのった――事件
3 不思議な――事件

問② 
1 お城のような――教会
2 大きな――教会
3 街の真ん中にある――教会

問③ 
1 小さなかざりのついた――靴
2 革の――靴
3 かかとの高い――靴

問④ 
1 小さな――ミカン
2 おじさんからいただいた――ミカン
3 葉っぱのついた――ミカン

ここでは、例文の解説のみおこないたい。ここが理解できれば、①〜④の問題はいともあっさりと解けるはずである(問の答えは最終ページに記しています)。

例文だが、「1→2→3」の順序にしてはいけないのだろうか。つまり、「昨日街で会った色の白い帽子のにあう少女」という文章である。一見、問題のない文に思える。

しかし、この文は受け手に複数の解釈をもたらす危険性がある。「色の白い」のは「帽子」なのか「少女」なのかがわからなくなってしまうからだ。適切な位置に修飾語を置かないと受け手を混乱させてしまう。