地震・原発・災害
熊本大地震、被災したカメラマンが写した「巨大な爪痕」
うねるアスファルト、根こそぎなぎ倒された家屋…
撮影:4月16日 避難所となっていた広場前にて。老婆が孫に泣きながら何かを話しかけていた。後方の建物には、まだ救助を待つ人がいるようだ。

生まれ育った故郷が、まさかこんなことになるとは…。阿蘇郡南阿蘇村に住むカメラマンの長野良市さんは、茫然としながら、ただただシャッターを切り続けた。

「14日夜、私は熊本の地域づくりに取り組んでいる友人が自治体から表彰を受けたということで、そのお祝いの会に出席していました。最初の地震に遭遇したのは、その帰り道のことでした。祝いの会で、これから阿蘇をどうやって盛り上げていくか、その目標や活動方針について、熱く語りあったばかりだったのですが、その話が一夜にして吹き飛んでしまいました」

苺狩りを楽しめる人気観光スポットだった「木之内農園」前の道路。地震の衝撃のすさまじさが伝わってくる

「南阿蘇をはじめ甚大な被害を受けた地域は、崩壊した、と表現するほかない惨状です。近隣にある戸下渓谷は、阿蘇の風景の中でも指折りの絶景で、季節ごとの景色を撮影するのが楽しみでした。これからは、自然の驚異を伝えるために写真を撮ることになるかもしれません。私にできることは限られていますが、とにかく阿蘇のいまを一人でも多くの方に知ってもらうために、写真を撮り続けるしかないと思っています」

(別のサイトでご覧の方で写真をご覧になりたい方は、こちらにアクセスしていただくか、下の「関連記事」をクリックしてください http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48473)

倒壊したアパート。屋根にソーラーパネルがあることからもわかるように、近年リフォームしたと思われる。古い家屋も、新しい家屋も、根こそぎなぎ倒されてしまった。

近隣の大学に通う学生24人を受け入れていた渡辺ご夫妻と、学生の下宿家屋。下宿までの車道が地震で浮き上がったため、ハンマーを持って道路補修に出かけるところ。

県道149号線沿いにあるイマムラ下宿寮。アパート二棟が全壊した。最新の設備を備えた下宿ということでとても学生に人気があった。1階は寮の主人が運営している自動車の修理工場だったが、見る影もなくなってしまった。

倒壊した学生寮「竹原アパート」の前でうなだれる学生たち。大学の入学式から一週間ほどしか経っていなかったため、新入生の行動や連絡先を把握していない家主も多く、安否の確認に手間取った。