金融・投資・マーケット
中国で「第二のバブル」が発生か? 景気は回復基調だが、不動産市場が過熱中
〔photo〕gettyimages

中国の経済失速に対する懸念がいくぶん和らいでいる。利下げや公共投資等の景気刺激策により、PMI(購買担当者景気指数)や鉱工業生産などの経済指標が改善しているからだ。

株価を見ても、上海株式総合指数は節目の3000ポイントを超えて推移している。エコノミストの一部には、年央にかけて中国経済が安定するとの見方も出始めている。

ただ安心はできない。景気減速に歯止めが掛かった要因には、政府の景気対策と不動産投資が盛り上がっていることがある。1-3月期のGDP成長率を見ても、住宅を中心とする不動産投資が景気を支えた部分は大きい。中国国内の不良債権の増加など債務問題が深刻になる中、今後の不動産市場の動向は慎重に見た方がよいだろう。

景気は徐々に上向いているが…

3月のPMIや鉱工業生産が改善し、年初に比べると中国経済に対する懸念は後退している。市場参加者と話していても、利下げやインフラ整備などの刺激策が景気を支え、金融市場の安定につながっているという見方は増えている。

こうした状況を支える重要なファクターは、住宅を中心とする不動産価格の上昇だ。融資規制の緩和などを受けて不動産投資が進み、大都市を中心に住宅価格は上昇している。中小の地方都市でも徐々に住宅価格は上向いている。傾向として、価格が上昇している都市の数も増えている。

2015年前半、上海での住宅価格は前年同期比での上昇率がゼロ%程度だった。それが、年後半には20%超の上昇に転じた。今年に入り深圳の住宅価格は、前年同期に比べて50%以上の上昇を記録している。

1-3月期のGDP成長率を見ると、不動産投資は6.2%増えた。固定資産投資も増加している。中国の景気は不動産への投資に牽引されているといえる。投資の増加は不動産市況の底入れを示唆するという見方もあるようだ。

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