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号泣議員だけじゃない!
地方議員の「税金ドロボー」っぷりがまだまだヒドイ

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〔photo〕iStock

政務活動費の不正支出がなぜこんなに続くのか

世の中、いろんな事件が起こるが、地方議員のイメージを大きく崩してしまった事件のひとつが、あの兵庫県議の「号泣会見」。2014年7月、テレビ画面に大写しされた兵庫県の野々村竜太郎県議(当時)が突然意味不明の言葉を発しながら泣きわめく姿。この号泣会見はあまりにも有名な話だ。

この映像がテレビ等のメディアで何度も繰り返し報道されたこともあって、あたかも地方議員の代名詞のようなイメージがついてしまった。極めて例外的なケースを地方議員の不正代名詞のように使う、この映像が繰り返されることに多くの地方議員は腹だたしい思いでいるのではないか(前回のコラムで書いたように、地方議員は3万人以上もいるのである)。

ただ、号泣県議の政務活動費の「使いっぷり」を思い出すと、あらためて怒りがこみあげてくる。

この県議は年間195回の日帰り出張、3年間で約340回の日帰り出張と称し温泉通いを続けたという。その交通費約800万円を議員に支給される「政務活動費」から出していたというのだ。この話、既に逮捕され裁判が始まっているが、「カラ出張」だろうとなかろうと、チェックの甘さには驚く。

日本はちょうど20年前、地方公務員のカラ出張問題が世間を騒がせた。市民オンブズマンが情報公開を求めて開示請求した結果、次々に問題が明るみに出た。職員の旅費不正支出(カラ出張)で得た「裏金」を庁内各課で管理し、残業代の不足分や備品購入、中央官僚の接待費などに充てていたという話だが、都道府県や政令市など規模の大きな自治体では3億から10億円にも及んだ。

自治体職員の活動を監視すべき住民代表の議員までが、結局、同じように、税金は自分たちの自由にできるお金だと軽く考え、行動していることがわかる。私たちは誰を信じてよいのか。

堺市の女性市議が1千万円の不正支出で詐欺罪に問われ、宮城県議会議長が事務所経費として540万円不正支出したとか、いろいろな事案が次々と明るみに出てきた。報道されない事件も山ほどあり、市民オンブズマンが全国調査で明らかにしている(http://www.ombudsman.jp/seimu.html)。