防衛・安全保障
ミサイル部隊の兵士が「麻薬常習」「興奮性薬物使用」…
米軍の核管理レベルがこんなに低下している

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核を管理しているのは、麻薬常習者だった!

3月31日から、アメリカで世界50カ国の首脳が集結する核セキュリティーサミットが開催された。

このサミットは、核兵器削減を訴えるバラク・オバマ米大統領の肝いりで始まった会議だ。奇しくも、現在、米大統領選の共和党指名候補争いをするドナルド・トランプの発言で日本の核武装議論が起きていたこともあって、日本でもこのサミットは注目された。

サミット開催に合わせて、米ワシントンポスト紙に寄稿したオバマは、ISIL(イスラミック・ステート)などテロ組織の脅威に対して「世界でもっとも危険な勢力に、世界でもっとも危険な兵器を与えてはならない」と主張した。

確かに、なりふり構わぬテロ集団が核兵器を手にすることなどあってはならない。ただ一方で、核兵器をめぐる脅威は米軍の“足元”にも存在する。アメリカ空軍は3月18日、ワイオミング州の空軍基地で核兵器を管理する部隊の兵士14人がコカインなど違法薬物を摂取していた疑いで捜査されていると認めたのだ。

この基地では「Minuteman III」と呼ばれる核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイル150発が管理されおり、14人はミサイルの周辺警備や輸送の際の警護などを担当していた。麻薬常習者が核兵器管理に携わっているという事実…。想像するだけで恐ろしい。

実は、核兵器を取り扱う軍関係者たちが起こす深刻な不祥事は少なくない。私たちは日常的に核兵器が“暴発”しかねない危険にさらされているのである。