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「闇カジノ」店長が明かした!
桃田&田児「ギャンブル中毒者」の姿

二人はこうして堕ちていった
〔PHOTO〕gettyimages

当初、彼らは「遊び」のつもりだったのかもしれない。しかし、その裏には暴力団関係者が蠢いていた。日本バドミントン界の新旧エースが、1000万円以上も溶かしたバカラ賭博の「無限地獄」。

完全な中毒者

東京・錦糸町——。ロシア、韓国、フィリピンなど、様々な国の看板を掲げた飲食店や風俗店がひしめく繁華街だ。隅田川に向かって飲食店街を抜けると、ほの暗いラブホテル街につきあたる。

その一角にある雑居ビルの9階に闇カジノ「P」(仮称)があった。現在も当時のままの看板が掲げられている。この看板と店名は、かつて同じ場所にあったフィリピンパブのもの。経営者が闇カジノの隠れ蓑にするために、以前の店名を使い続けていたのだ。

一般の客は、エレベーターに乗ってボタンを押しても9階には上がれない。だが、常連客が1階のエレベーターホールで立ち止まり、天井に設置された火災報知器に顔を向けると、エレベーターは動き出す。隠しカメラが仕込まれていて、店側が入店者の顔を確認してから、エレベーターを操作しているのだ。玄関前にも同様の仕掛けがある。二重チェックを経て、施錠が解かれた扉を開くと、そこがカジノ空間だ。

40畳ほどの広いフロアーには真っ赤な絨毯が敷き詰められ、左手には高級感漂う革張りのソファーセット。天井からは50インチの大型テレビが3台吊り下げられ、人気アーティストのミュージックビデオが流れている。右手には3台のバカラ台——。

桃田賢斗(21歳、NTT東日本所属)、田児賢一(26歳、同)両選手は、この台にかじりつくようにしてトランプ賭博に興じていた。

本誌は3月下旬から取材を進め、独自にこの闇カジノの店長と接触していた。他にも、カジノの経営に関与していた暴力団関係者、ともにカジノで遊んだ知人、同店の常連客ら、複数の関係者にも取材を重ねた。

浮かび上がってきたのは、コート上の爽やかな姿からは想像できない「ギャンブル中毒者」の姿だった。