「戦慄の膝小僧」ヴァンダレイ・シウバが再び日本のリングに立つ「真意」
公開練習を行ったシウバ選手

“戦慄の膝小僧”が帰ってくる!

4月17日に名古屋ガイシホールで開催される「トップ Presents RIZIN.1」で、3年ぶりにリングに上がることになったヴァンダレイ・シウバ。この大会では、桜庭和志・所英男チームとグラップリングルールのタッグマッチで対戦する。

久しぶりの試合を前に、改めてPRIDE時代の思い出を振り返ってもらいつつ、休戦していた3年間についてや、今回の試合にかける意気込み、そして今後の格闘技人生に対する思いを伺った。

PRIDE人気の火付け役が、あの頃を振り返る

1999年からPRIDEに参戦し、2001年には当時格闘技界を牽引していた桜庭和志をサッカーボールキックで粉砕。17戦無敗という偉業を成し遂げ、PRIDEミドル級の絶対王者として君臨した。当時のことを、シウバ自身はどう振り返っているのだろうか。

「PRIDEは、間違いなく史上最強の格闘技イベントでした。世界中どこを探しても、PRIDEに匹敵するようなイベントを私は見たことがありません。競技を見せるだけではなく、会場に入った瞬間から出る最後の瞬間までがショータイム。映像や音響、照明なども含め、すべてが総合的に素晴らしかったのをよく覚えています」

シウバ本人にとっても、やはり印象に残っているのは桜庭と初めて対峙した一戦(2001年3月)だという。その試合については「自分にとって大きなチャレンジだったと記憶している」と話す。

「手を合わせてみると、彼は実に強かった。また、彼と試合をする前と後で、ファンの私を見る目が変わったのがよく分かりました。日本のファンは本当にリアクションが素晴らしい。すごく印象に残っています」

2000年代の格闘技ブームの火付け役だったシウバは、PRIDE消滅後UFCに主戦場を移した。しかし、禁止薬物使用(骨折時に治療薬として利尿剤を服用)で米ネバダ州のアスレチックコミッションから3年間の試合禁止処分を受け、2013年3月の試合以降ファンに戦う姿を見せることはなかった。この空白期間、彼はどんなことをしていたのか。

「この3年間は、格闘技のセミナーを開いて母国ブラジルの貧しい子供たちの未来を変えるような活動を精力的にしていました。格闘技の技術を教えながら語り合いなども行って交流を持ち、子供たちが犯罪に手を染めることがないように働きかけていました。才能のありそうな子供には声を掛けて、選手として育てることもしていました」

子供たちとの練習で常に体は動かしていたが、試合のための練習や体づくりを本格的に始めたのは3ヶ月ほど前。それまでは、ファイターとしてのスイッチがなかなか入らなかったという。

「3年前に格闘技ができなくなってしまったときは、精神的にもかなり落ち込んでしまって、なかなかモチベーションが上がらず練習する気にもならなかった。でも、状況が変わっていく中で、徐々に本来の自分を取り戻すことができました。今は格闘技の練習ができてとても幸せです」