天才パイプ作家ヨーン・ミッケの娘が、浅草の老舗喫煙具メーカーにやってきたのはなぜか?

島地勝彦×柘恭三郎&マレーネ・ミッケ【第1回】
島地 勝彦 プロフィール
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 あのスケッチはまさにミッケの「遺言」みたいなものですからね。でもね、自分でいうのもなんですが、うちは世界的にみても、パイプ作りではトップクラスですからね。

シマジ そうですよ。よく存じ上げております。しかもミッケの一人娘に目をつけるとは、柘社長は先見の明がありますね。

 ありがとうございます。ですからマレーネのお母さんに会って「絶対うちにきて欲しい。マレーネのことはすべてお任せください」と説得したわけです。

シマジ 柘さんのところで働くのは彼女にとってもいいんじゃないですか。たとえば上質なブライヤーの目利きとか、総合的な面からみても柘製作所が世界でいちばんでしょう。

 デビューはまだもう少し先ですけど、もうマレーネのパイプを売ってくれと予約が入っているんですよ。

シマジ 本当ですか。わたしも初期ロットを1本お願いしたいですね。しかもマレーネは英語がペラペラなんですから、売り出すのは簡単でしょう。近い将来、シカゴの世界最大のパイプショーに登場させるのもいいんじゃないですか。

 それがいいかもしれませんね。いま女性のパイプ作家が注目されているんです。うちにいる菊池麻美とか、アンネ・ユリエなんか、注目度が年々上がっています。

シマジ いやあ、マレーネ・ミッケのパイプを早くみたいですね。

 マレーネ、今日、また君のパイプの予約をシマジさんにいただいたよ。

マレーネ ありがとうございます。頑張ります。

シマジ といってもパイプの女性作家は数が少ないですよね。貴重品です。ところでマレーネはパイプは吸わないんですか?

マレーネ ときどき吸っています。でも仕事のときは邪魔になっちゃうんで、ついついシガレットを吸ってしまいます。

シマジ あなたのお父さんはパイプ作家になってからボーンホルム島に移り住まれたんですか?

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