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地下指令室にこもる弱虫・金正恩
~100人のボディガードと毎夜の「喜び組」

暗殺の恐怖に脅える独裁者
弱いからこそ吠える金正恩第一書記。この稀代の暴君は、いつまでもつのか?〔PHOTO〕gettyimages

週刊現代編集次長:近藤大介

強気、強気で攻めるアジア最貧国の若き独裁者だが、その一方で贅沢三昧の生活も捨てたくない。準戦時体制に入ったいま、金正恩第一書記はどこで何を考えているのか。「平壌奥の院」をレポートする。

米韓の「金正恩斬首作戦」

北朝鮮の「恫喝外交」が止まらない。

3月21日午後3時20分頃、北朝鮮は日本海に面した咸興近郊から、短距離弾道ミサイル5発を発射し、約200km離れた日本海に着弾した。3月3日に6発、10日に2発、18日にも中距離弾道ミサイルを2発、日本海に向けて撃ち込んでいる。

折しもアメリカと韓国は、3月7日から4月30日まで、30万以上の軍人が参加する史上最大規模の合同軍事演習を実施中。演習では、アメリカ軍の原子力空母ジョン・C・ステニス、原子力潜水艦、F22ステルス戦闘機、ステルス戦略爆撃機、空中給油機など、最新兵器が勢揃いしている。

今回の米韓合同軍事演習では、昨年策定された新作戦計画「5015」を、初めて取り入れた。北朝鮮の重要拠点に対する先制攻撃作戦や、金正恩第一書記への「斬首作戦」など、いつでも実戦に移行できる訓練を展開中だ。

これに対し北朝鮮は、冒頭のように度重なるミサイル発射で反抗の姿勢を示している。また、朝鮮労働党機関紙『労働新聞』は3月20日、「朝鮮人民軍の陸海空3軍が合同で、敵地への上陸演習と敵軍からの上陸防衛演習を実施し、金正恩最高司令官が、現場で勇ましく指揮を執った」と報じた。

続いて、22日付同紙は、「敬愛する金正恩同志が長距離ロケット砲の演習を現地視察し、射撃命令を下した」と、大仰に記した。

だがその実態は、見せかけとはほど遠いようだ。

私はあるルートを通じて、現役の朝鮮労働党幹部の証言を得た。この人物は次のように述べた。