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4月改編「ウチはこの番組で勝負する」
~テレビ各局の編成部長が実名で語ったハラの内

週刊現代 プロフィール

日本テレビの黒崎太郎編成部長が語る。

「今は朝ドラでブレイクした俳優が、民放の次作で活躍する流れができつつある。『あさが来た』のヒロイン波瑠さんには、4月から水曜新ドラマ『世界一難しい恋』(主演は「嵐」の大野智)に出演してもらいます。彼女を射止めることができたのは、日テレとして非常に大きい。波瑠さんの役どころは、大野さんが演じる、仕事はできるが恋にはまったく不器用な敏腕社長に、一目惚れされてしまう中途入社の社員です。

また同じく朝ドラ出身の福士蒼汰さんと土屋太鳳さんが出演する『お迎えデス。』(土曜夜9時)にも注目してもらいたい。成仏できずに現世を彷徨っている幽霊を福士さんが憑依させ、極楽へ導くファンタジーで、幅広い年齢層の方に楽しんでもらえる内容になっています。

また4月から始まる新ドラマはすべて女性プロデューサーなんです。これは開局以来初のこと。女性らしい細やかな作りの番組をお届けできればと思います」

「ドラマのTBS」と呼ばれるTBSの注目は、火曜新ドラマ『重版出来!』(主演・黒木華)だ。TBSの菊野浩樹編成部長が見どころを語る。

「舞台は出版社の編集部で、テーマは『本気で仕事するって、カッコいい』。何事にも一生懸命な黒木さんの姿は、男性が見ても共感できる内容になっていると思います。火曜のドラマ枠ができてまだ2年ですが、前クールの『ダメな私に恋してください』(主演・深田恭子)が最終回に10%を記録するなどだいぶ視聴者に定着してきたので、今回も非常に力を入れています」

日曜夜を制すのはどこだ

各局が春の新ドラマに力を入れる中で、なんといっても注目なのが、TBSvs.フジテレビの「日9」(日曜9時)対決だ。

「嵐」の松本潤主演の『99・9-刑事専門弁護士-』で勝負に出たTBSに対し、フジテレビはNHK朝ドラ『マッサン』のシャーロット・ケイト・フォックスと、芦田愛菜がW主演を務める『OURHOUSE』で対抗する。

「『嵐』の松本さんは今回が日曜劇場、初主演になります。これまで『半沢直樹』や『下町ロケット』など大人のドラマを作ってきた枠ですが、松本さんも30歳を超え、満を持しての出演となりました。松本さんが演じるのは、99・9%有罪が確定している案件でも0・1%の可能性に賭け、真実を追求する刑事事件専門の弁護士です。脇を固めるのは香川照之さんと榮倉奈々さん」(TBS菊野氏)

一方、フジテレビの宮道氏も「簡単に譲るつもりはない」と言う。

「日曜日は家族でテレビを見てもらえる貴重な曜日。ここで視聴率を取れるかで局全体の士気にも影響してくるのでこのドラマはまさに勝負ですね。 脚本を務める野島伸司さんは『ひとつ屋根の下』などホームドラマも得意です。物語は、母を亡くした4人きょうだいの長女(芦田)の元に、突然父が外国人の後妻(シャーロット)を連れて帰ってくるという設定。野島さんが今の時代にどんな家族像を描くのか、そこに芦田さんとシャーロットさんの異色コンビがどんな化学反応を見せてくれるかに期待しています」

一方、テレビ朝日の新番組はどうか。同局の谷口洋一編成部長が語る。

「木曜ドラマ『グッドパートナー無敵の弁護士』では、主演の竹野内さんと脚本家の福田靖さんの豪華タッグが実現しました。弁護士モノですがコミカルな要素満載の法務&ホームドラマになっています」

さらにテレ朝は、土曜の2時間ドラマ枠『土曜ワイド劇場』を『土曜プライム』と名称変更し、新ドラマやバラエティ特番などを放送する。視聴者がリラックスしている土曜夜の時間に合ったエンタテイメントを届けていく方針だという。