「得意、苦手、できないの枠を超えて、みんなで一緒にスポーツを」
(友達みんな一緒で楽しむ。それがきっかけで生涯スポーツと親しめるようになる)

誰もが一生涯スポーツに親しみ、そして楽しむ。これは簡単なようで、すごく難しいことだと常々感じています。

「サッカーが好き」「野球が好き」「バスケットボールが好き」「テニスが好き」。子ども達に「どんなスポーツが好き?」と聞くと、いろいろなスポーツの名前があがります。
子どもはスポーツが大好きなんです。

でも実際にスポーツスクールに入ると、「好き」という気持ちだけでは楽しめない。そんな現実にぶつかる子ども達も大勢います。

障がいがあるから一緒にできない。かけっこが遅いから一緒にできない。うまくないから一緒にさせてもらえない……。子ども達のスポーツの現場では、こういう声を多く耳にします。

多くのスポーツスクールは、子どもを「できる・できない」「得意・苦手」「うまい・ヘタ」、こんな基準で分けてしまうと聞きます。プロを目指すようなハイレベルなスクールでは当然のことでしょう。でも多くのスクールがそうだとすると疑問が湧いてきます。

「うまい・ヘタ」「できる・できない」。こうしてデジタル的に分類してしまうことは、スポーツに親しむせっかくの機会をうばってしまうことにならないでしょうか。

障がいのある子どもは、スポーツの多くの場面で「できない」を目の当たりにします。それは運動が苦手な子どもも同じです。クラブで周りについていけなくなると、自分で「ボクはできない」と決めてしまいます。指導者に「キミはできない子」と決められることもあるでしょう。

「サッカーがやりたいけれど、ここでは教えてもらえない」
「やりたいけれど仲間に入れてもらえない」

障がいのある子やスポーツの苦手な子は、こうしてスポーツに親しむ、そして楽しむきっかけをなくしたまま大人になっていきます。結果、スポーツとは縁のない生活を送ることになります。