週刊現代
銀座で起きたヘイトデモ、"中立"を装う「朝日新聞」はこう報じた
こんな報道に意味があるのか?
〔PHOTO〕gettyimages

銀座の「サイレント・カウンター」

3月6日、銀座の数寄屋橋交差点に行った。在特会(在日特権を許さない市民の会)のヘイトデモを取材するためである。

東北角の交番前で精神科医の香山リカさんとばったり会った。「あら、魚住さん! 久しぶりーっ」。香山さんは相変わらず元気そうで忙しそうだ。挨拶を返す間もなく、彼女はデモコースのほうへ足早に立ち去った。

香山さんは格好いい。彼女はいろんな風圧や中傷を受けながら、体を張ってヘイトスピーチへの抗議行動(カウンター)をつづけている。それで人に何を言われても動じない。生半可な覚悟でできることじゃない。

交差点の四隅には「銀座の街はヘイトスピーチを許さない」などという横断幕やプラカードを掲げた人々が並んでいた。

その数は、数百人。いつもなら、皆でデモの列に「差別主義者、帰れ!」とハンドマイクで罵声を浴びせるのだが、この日は違う。騒音で商店街に迷惑をかけぬよう、無言でプラカードを掲げるだけのサイレント・カウンターをやるのだという。

銀座では昨年1年間で14回もヘイトデモがあった。それを止めるには商店街の協力が不可欠だ。ところが商店街からは、ヘイトスピーチもカウンターも同じようにうるさいと言われた。ならば一度、ヘイトスピーチの醜悪さを体感してもらったらどうかという話になったらしい。

在特会のデモが交差点に近づいてきた。前後左右を警官に守られている。参加者は総勢60~70人か。デモの先頭には在特会の桜井誠・前会長がいる。

「おい、そこの左翼。拉致問題はどうするんだ。何とか言え」

桜井前会長はハンドマイクでがなり立て、歩道の人々に食ってかかる。抗議のプラカを掲げる人々が黙っているから、何でも言いたい放題だ。香山さんも侮辱にじっと耐えている。

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