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がんの名医が選ぶ「私が診てもらいたいがんの名医」50人
【保存版リスト】がんになったらここに行け!
〔PHOTO〕gettyimages

がんの専門家として何千件も症例を診てきた医師が、何の因果か、同じ病に倒れることもある。そんなとき、彼らはどのような医者に診てほしいと考えるのか。トップドクターが選ぶ究極の名医リスト。

「神の手」よりも大切なこと

がんは、できる部位によって治療法も千差万別である。

食道は、解剖学的に手術が難しい部位。喉から始まり、胸の中を通って腹に行きつく。心臓、大動脈、気管といった命にかかわる臓器が詰まっているところを通るので、手術は慎重に慎重を期す必要がある。

食道がんの鏡視下手術(開腹しないで行う手術)で日本トップの症例数を誇るがん研有明病院の渡邊雅之氏が語る。

「群馬大学の桑野博行教授は、基礎研究から臨床まで非常に豊富な知識を持っている専門家です。鏡視下手術、低侵襲がん治療、分子生物学的診断など、最先端技術を導入して診察している。

他には、大阪大学の土岐祐一郎教授。周囲の臓器に浸潤して、他の施設では根治治療をあきらめるような高度進行がんにも果敢に挑みます」

胃がんについては、内視鏡手術に秀でていることで知られる慈恵医大の炭山和毅教授が語る。

「胃がん治療は、日本が世界に比べて大きくリードしている分野です。例えば、胃がんの5年生存率はヨーロッパの先進国やアメリカでは20%台ですが、日本では70%。この数字は、バリウムと内視鏡による早期発見が決め手になっています。

胃がん治療については、日本の医師の技術は平均的に高く、海外に比べ、医師の技術的な差による治療成績への影響は比較的少ないと期待できます。

ですから外科手術だけがうまい医師よりも、チームで診るサポート体制がしっかりしている医師が患者にとっての『名医』の条件になるでしょう。