賢者の知恵
2016年03月30日(水) 週刊現代

殺人エアバッグタカタ社長、ベッキー&川谷、東芝元会長……あの騒動の主役たちは「今」

週刊現代
upperline
〔PHOTO〕gettyimages

殺人エアバッグタカタ高田重久社長
いまだに「辞任する気はない」と言うが……

命を守るための道具が、突如、原因不明の爆発を起こして金属片を撒き散らす。タカタ製の「殺人エアバッグ」はアメリカ、インド、マレーシアで11人の死者を出した。

今月2日には、トヨタがアメリカ、欧州、カナダなどで販売したタカタ製エアバッグ搭載の乗用車、計33万1200台のリコールを発表。問題は国境を越えて広がっている。経済ジャーナリストの須田慎一郎氏は言う。

「リコールの対象となる車は6000万台以上、費用は総額で1兆円はかかると言われています。タカタの純資産額は約1500億円ですから、タカタ製エアバッグを搭載したトヨタ、ホンダなどの自動車メーカー10社がいまはとりあえず肩代わりしている状況です。

最終的にタカタの負担額がいくらになるかは各社との交渉次第ですが、リコール費用にくわえて被害者への賠償も必要になる。企業としてもはや死に体です」

当然、オーナー社長である高田重久氏に批判が集中。なかでも問われているのが、エアバッグ問題が全米で問題化した直後にひと月以上雲隠れし、昨年6月の初会見を含め数える程しか会見を開かない、説明責任を放棄した姿勢だ。

前述した取引先メーカー幹部の間では、信頼回復のためには高田社長の辞任は必至との意思統一が進んでおり、一部で「高田社長は周囲に辞意を漏らした」と報じられた。

本誌が今回タカタに社長への取材を申し込んだところ、

「社長は現在、問題解決のための陣頭指揮にあたっていて、マスコミ対応する時間はありません。対応は、問題が解決してからになるでしょう」(タカタ広報担当)

との回答が返ってきたが、高田社長に残された時間は長くはない。すでにホンダ、マツダなどの各社はタカタ製エアバッグ部品の採用中止を表明。2月24日には、10社の自動車メーカーのうち最もタカタへの依存率が高いホンダの八郷隆弘社長が「タカタへの経営支援は考えていない」と発言。沈むタカタの巻き添えは避けたいと、あらためて「絶縁」を明確にした。

次ページ 頼みの綱はトヨタだが…
1 2 3 4 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ