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「制服泥棒」キンコメ高橋、号泣会見兵庫県議員、泥酔暴行エリート銀行マン……あの騒動の主役たちは「今」
〔PHOTO〕gettyimages

タクシー暴行容疑みずほ銀行幹部
頭取の夢破れてもはや「出向」待機中

泥酔の代償はあまりに高くついた——。

みずほ銀行で公共法人部長の要職を務めた超エリート銀行マン、小山田泰幸氏(51歳)。彼がタクシー運転手に暴行を加え、料金(7000円)を踏み倒したとして逮捕されたのは、1月28日深夜のことだった。東京・大手町近辺で知人と酒を飲み、杉並区の自宅までタクシーで酩酊状態のまま帰宅。運転手に難癖をつけて殴りかかり、料金を支払わずに自宅へと帰ったという。

当初は、声を荒らげただけで暴行は加えていないと容疑を否認していた小山田氏だが、一転して罪を認めてタクシー会社に謝罪し、このほど両者は「和解」に至ったという。小山田氏を乗せたタクシー会社の関係者が言う。

「緘口令が敷かれていて詳細は明らかになっていないのですが、小山田氏が暴行の事実を認めて、和解金を支払ったと言われています。

タクシー会社は近年、車載のドライブレコーダーで乗客の様子を録画、録音していますから、小山田氏も強弁しきれなかったのではないか。会社側もこれ以上、ことを大げさにしたくなかったので和解を受け入れたのでしょう」

被害者が和解に応じている以上、本件では小山田氏が不起訴になる公算が高い。とはいえ、それで無罪放免というわけにはいかないだろう。酔ってタクシー運転手に暴言を吐き、料金を踏み倒したのは事実だからだ。

その結果、彼の輝かしいエリート人生には終止符が打たれそうだ。

「小山田氏は東京大学法学部出身で、'87年に第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。法人企画部や人事部を渡り歩き、姫路支店長やローン営業推進部長を歴任しました。直近まで大手町の本店に勤務し、地方公共団体や官公庁などを顧客とする重要なポストに就いていた。合併した富士銀行や日本興業銀行と合わせて1000人近くいる同期の中でも、彼は出世グループの上位にいました。

いずれは執行役員や取締役、頭取の目だってあった。人柄も気さくで、こんな暴力的な事件で躓くとは……と、行内では驚きの声のほうが大きいですね」(メガバンク関係者)

事件後、小山田氏は部長職を解かれ、現在は自宅で処分を待つ身だ。

「本人は暴行の顛末を『酔っていて詳しく覚えていない』と話しているようですが、出世の道は完全に断たれました。起訴されるか、不起訴になるか、当局の判断後に銀行側は処分を下しますが、たとえ不起訴でも『出向』が確実。もし恩情で銀行に残れたとしても、部長からの降格や減給処分を受けることは免れないでしょう」(同前)

酒の上での一瞬の過ちが、人生を狂わせる。サラリーマン諸賢は、くれぐれもご用心を—。