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NBAに最も近いところにいる日本人、渡邊雄太が歴史を変える瞬間は来るか

2016年03月20日(日) スポーツコミュニケーションズ,杉浦大介
日本人男子初のNCAAトーナメントまであと1、2勝のところまで迫っていた Photo By Hiroaki Yamaguchi

“マーチ・マッドネス”まで、あと一歩及ばず———。日本人4人目のNCAAディヴィジョン1(1部)プレイヤー、渡邊雄太が2年生のシーズンをまもなく戦い終えようとしている。

渡邊の属するジョージ・ワシントン大は、今季開幕6連勝、最初の12戦で11勝と絶好のスタートを切った。11月には全米ランキング6位(対戦時)のバージニア大、後にビッグイースト・カンファレンス優勝を飾るシートンホール大といった強敵も撃破した。

全米のバスケットボール選手にとっての憧れであるNCAAトーナメント(注/通称“マーチ・マッドネス”(3月の熱狂)と呼ばれる大学バスケの全国大会。全米が尋常でない盛り上がりを見せ、大統領が予想を発表するほど。NITはその大会に出られなかった中で32チームが選抜されて行なわれるトーナメント)進出の可能性は高いと目されていた。

このミッドメジャーの強豪校で、渡邊は今季1戦を除く全試合にスタメン出場。逞しさを増した21歳が、日本人男子としては初めて“マーチマッドネス”の舞台に立ち、歴史を変える瞬間は迫っているかと思えた。

(まだ当たり負けするシーンも。強靭な体づくりは今後の課題でもある)

しかし……。シーズン後半に足並みが乱れたジョージ・ワシントン大は、レギュラーシーズンは22勝9敗でカンファレンス5位。アトランティック10(A10)カンファレンス・トーナメントでも準々決勝敗退に終わり、NCAAトーナメント進出は今年も叶わなかった。

17日から始まったNITトーナメントでは昨季に続いて1回戦を突破し、21日には第1シードの大学との2回戦に臨む。

日本人としては群を抜いた力を持つ駿才が、今季も貴重な経験を積み上げたことは間違いない。ただ、大目標にあと1~2勝まで迫りながら、達成できなかった無念は消えない。

今季の渡邊とジョージ・ワシントン大には何が足りなかったのか。そして、身長203cmの左利きフォワードは、波乱の2年目にいったい何を学んだのか。

渡邊雄太 今季成績 34試合 平均8.7得点(FG成功率42.7%、3点シュート31%)、3.7 リバウンド、1.4アシスト、1.0ブロック
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