視力2.5!驚異の身体能力と集中力~オコエ瑠偉の快進撃が止まらない東北楽天のゴールデンルーキー

2016年03月19日(土) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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中学時代のオコエを指導した、東村山リトルシニアの渡辺弘毅監督が教え子のプロ意識に目を細める。

「昨年10月のドラフトが終わった後、こっち(東村山)に来て、一緒に食事にいきました。お肉を食べさせたかったので、焼き肉屋に行きましたが、本人は『肉を控えて野菜中心で食べます』と言って、野菜をモリモリ食べたんです。彼はちょっと食べると、すぐに太ってしまう体質。そんな自分の体を理解し、オフの誘惑にも負けなかった。

中学のときは練習しなくてもできちゃうような子で、素質だけでやっていた感じでしたが、プロで勝負する覚悟を持ち、自己管理ができるようになったんですね」

夢は「4割、40本、40盗塁」

年が明け、1月に仙台市の「泉犬鷲寮」に入寮する時には、大物感も漂わせた。プロに入ることが決まっているとはいえ、この時期はまだ、高校生。高卒選手の大半が制服を着用し、緊張の面持ちで入寮してきたが、オコエはあえて私服で登場。ズボンはジーンズだった。

その理由を、オコエはこう説明する。

「ドラフトで選んでいただいた瞬間から、自分はプロとして頑張りたいと決めていましたから。プロ野球の入寮の日なので制服は着ませんでした」

見方によっては、生意気に聞こえるかもしれないが、オコエの場合、自分の非を認める実直さがある。たとえば、スタッフから「やっておいた方がいいぞ」と言われた練習後の体のケアも、他のスケジュールの都合でできなかった場合、

「昨日はできませんでした」

と正直に釈明する。だから、先輩選手からも憎まれない。久米島キャンプで同部屋だった、入団2年目の先輩・福田将儀について「すぐに抜きますよ」とオコエが放言しても、空気が凍りつかず、むしろ笑いが起こるムードメーカーになっている。

池山打撃コーチは、今や「弟子」となったオコエに、大きな飛躍を期待する。

「彼には、プロの世界で生きていく以上、『18歳、1年目であることは関係ない』と言い続けています。トリプル3どころか、4割、40本、40盗塁を目指せる選手になってほしい。そのためにも、何度も壁にぶちあたって、乗り越えて、ピラミッドの頂点に立つ選手になってほしいです」

予想のつかない成長を見せ続けるオコエは、2年連続最下位から脱出を図る楽天の、明るい希望なのだ。

「週刊現代」2016年3月19日号より

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