ブルーバックス前書き図書館
2016年03月19日(土) 立山秀利

プログラミングの上達を早くする「3つの力」

立山秀利『脱入門者のExcel VBA』

upperline
〔photo〕iStock

 

プログラミングの上達を早くする「3つの力」

本書は、Excel VBAの入門者レベルの人が中級者へステップアップするためのものです。

VBAのプログラミング上達に欠かせない「プログラムの問題点を見つけて修正する力」「処理が速いプログラムを書く力」「状況の変化に対応しやすいプログラムを書く力」について、実用性の高い作例をとおして学びます。これ一冊で、効率よく上達しましょう。

はじめに

「入門者」からの卒業を目指そう

筆者の前作『入門者のExcel VBA』は2012年4月の刊行以来、大変な好評をいただいています。「これまでなかなか理解できず、挫折していたVBAがようやくわかるようになった」などの感想を多数いただきました。多くの方々にVBAの便利さや素晴らしさを体験していただけて、著者としてこれ以上の喜びはありません。

同時に、大勢の方々がExcel作業の自動化に日夜苦労されていることをあらためて実感しました。

VBAに少しずつ慣れてきた入門者レベルの人がさらに上達するには、何をすればよいのでしょうか。有益な方法の1つが、書籍や雑誌、ウェブページ上で公開されているさまざまなプログラムをお手本に、自分なりのアレンジを加えていくことです。お手本を参考にすることは、経験値アップに欠かせません。

しかし、いつまでもお手本を探して利用するのを習慣としているだけでは、なかなか上達しません。それにとどまらず、よいお手本となるようなプログラムを自分でも作成できるよう上達したいものです。とは言え、それは、そう簡単なことではありません。

入門者レベルの間は「目的の処理が行えればいい」という基準を最優先にプログラムを作成できれば十分かもしれません。しかし、「自動化はできているが、本当にこの書き方でいいのだろうか」という疑問も出てくるのではないでしょうか。

VBAの便利さや素晴らしさを知った皆さんなら、ゆくゆくは入門者を卒業し、より高いレベルへと登っていきたいと思っていることでしょう。

“脱入門者”レベルとなるのに何を学ぶべき?

筆者は、VBAには入門→中級→上級というステップがあると考えています。そして、入門から中級へ向かうためのステップを「脱入門」と呼ぶことにします。

本書では、その「脱入門」に必要なノウハウを学んでいただきます。上達への道筋を理解し、経験を積み重ねて中級者になっていく、という成長過程の第一歩を踏み出すための準備が本書です。

「脱入門」を果たして上達するためには、何を優先して学ぶべきか、いろいろなアプローチがあります。筆者は次の「3つの力」を習得していただくのがベストと考えています。

・複雑な処理手順でも問題点を見つけて修正する力

・処理が速いプログラムを書く力

・状況の変化に対応しやすいプログラムを書く力

それぞれどういう力なのかは1章で解説するため、ここでは詳しく述べませんが、何となくどういった力なのか、想像できるのではないでしょうか。いずれも、オブジェクト/プロパティ/メソッドやステートメントなどをどれだけ幅広く深く知っているかという“知識”ではなく、それらをいかに使いこなすかという“ノウハウ”に重点を置いています。

本書では、これら「3つの力」を効率よく習得していただける作例を1つ用意しました。その作例を使って実際にゼロからプログラミングしながら、そのプログラムのチェックや改善を行うなかで、「3つの力」を学んでいきます。

本書の構成

本書の大まかな流れをここで紹介します。1章では最初に、先述の「3つの力」を中心に、VBAで「脱入門」を果たすために何が必要かを学びます。本書は基本的に、拙著『入門者のExcel VBA』をすでにお読みの方々を対象としていますが、それ以外の入門者レベルの方々も対象としています。そこで「入門者」のレベル確認もこの章で行います。

2章では、作例をゼロから作成し、必要とする機能をひととおり完成させます。この章では「3つの力」についての具体的な学習には取りかかりませんが、なぜそれらを身に付ける必要があるのかを実感していただきます。

3章から「脱入門」の本格的な学習に入ります。この章ではまず、「3つの力」の1つ目である「複雑な処理手順でも問題点を見つけて修正する力」について学びます。その力に欠かせないVBEの「デバッグ機能」の使い方を中心に解説します。

4章では、1つ目の力と関連が深く、「脱入門」には必須となる実行時エラーへの対処方法を学びます。

5章では、「3つの力」の2つ目の「処理が速いプログラムを書く力」と3つ目の「状況の変化に対応しやすいプログラムを書く力」について学びます。それぞれに必要な考え方、および具体的なコードの書き方を学習します。

本書の学習を終えた頃には、読者の皆さんは「3つの力」を身に付け、「脱入門」を果たせるようになることでしょう。

著者 立山秀利(たてやま・ひでとし) 
フリーライター。1970年生まれ。筑波大学卒業後、(株)デンソーでカーナビゲーションのソフトウェア開発に携わる。退社後、某企業でWebプロデュース業務に携わった後、フリーライターとして独立。現在はシステムやネットワーク、Office関連を中心に執筆中。主な著書に『Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本』(秀和システム)、『入門者のExcel VBA』『実例で学ぶExcel VBA』『入門者のJavaScript』(いずれも講談社ブルーバックス)など多数。
『脱入門者のExcel VBA』
自力でプログラミングする極意を学ぶ

立山秀利=著

発行年月日: 2016/03/20
ページ数: 288
シリーズ通巻番号: B1962

定価:本体  980円(税別)
     ⇒本を購入する(Amazon)
     ⇒本を購入する(楽天)

 
(前書きおよび著者情報は初版刊行時点のものです)

 

ブルーバックス前書き図書館のメニューページはこちら


このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事


underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事