なぜトランプは暴言を吐くたびに人気が上がるのか 〜その知られざる素顔本当に米大統領になっちゃうかも?

2016年03月17日(木) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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「5人の子供たちともいい関係を築いています。最初の妻・イヴァナとの娘でモデルのイヴァンカは、選挙中、応援演説に駆け付け『パパは何度も不可能を可能にしてきた偉大な男』と称賛しました。

また、イヴァナによると、トランプはドイツ系アメリカ人であることを強く意識していて、靴の踵を鳴らして『ハイル、ヒトラー』と家族内で冗談を飛ばし、ヒトラーのスピーチをまとめた本を愛読していたそうです」(前出の在米特派員)

トランプの代名詞とも言えるのが、NYのマンハッタンにそびえる「トランプタワー」だ。ヤンキースの田中将大、里田まい夫妻も住む世界一高級なマンションでもある。

実はトランプはこんなところで日本と関わりがある。'90年代前半、彼はNYの摩天楼・エンパイアステートビルの所有権を巡り、ホテルニュージャパンの横井英樹社長(当時)、女性不動産投資家のレオーナ・ヘルムズリーと、ドロドロの利権争いを繰り広げた。

また、トランプは自己顕示欲が強く、不動産以外にも自分の名前を冠した男性用衣料品やアイスクリーム、酒など様々な商品を売り出してきた。だが、在米ジャーナリストの岩田太郎氏は「その一つが今問題を引き起こしている」と明かす。

「'05年、彼は『トランプ大学』を設立したのですが、現在、5000人以上の元学生から学費返還を求める集団訴訟を起こされているんです。『富を築く方法』というふれ込みで始めたのですが、最高6万ドルもの高額な授業料を徴収していたのにもかかわらず、授業内容はほとんど精神論で、もっとノウハウを教えてほしければさらにカネを払えと迫る詐欺まがいの商法だったんです」

下品だけど強い

元朝日新聞アメリカ総局長で仙台大学教授の高成田享氏も続ける。

「トランプは自分の会社を4度も倒産させています。日本では『転ばぬ先の杖』が大切とされ、経営者は会社を倒産させないように努力しますが、米国は『七転び八起き』が評価されるのです。

ただし、これを大統領として実践されると困ります。北朝鮮や中国と戦争して『ナイス・トライ』では済まされませんから」

このままいけば11月のヒラリーとの本選挙まで駒を進める可能性は高い。

そのヒラリーについての暴言も、トランプはお手のものだ。聴衆の前で「あの女は、'08年の大統領選でオバマのシュロング(男性器)に負けた、一発ヤラれたんだ」と罵った。またテレビの討論会の休憩後にヒラリーが遅れてきたことについて「彼女がどこに行ったかは分かっている。ああ気持ち悪い。ヘドが出る」と、トイレを示唆する女性差別的な発言をしている。

ちなみに、トランプは極度の「潔癖症」で、選挙演説の際も「バイ菌がうつるから」と、自分の支持者であろうと一般人と握手はしない。彼の選挙スタイルは傲慢そのものだが、それがかえって人気を得ているのだ。

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