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なぜトランプは暴言を吐くたびに人気が上がるのか
〜その知られざる素顔

本当に米大統領になっちゃうかも?
〔PHOTO〕gettyimages

最初はすぐ消えると思っていたのに、本当に大統領になってしまう可能性がジリジリ高まってきた。なぜ暴言を吐く度に人気が上がるのか。その全貌に迫る。

大阪人みたいな人

「地球温暖化? あんなものは嘘っぱちだ。あれはただの『良い天気』だ。あのコンセプトは中国人により、中国人のために生み出されたんだ。アメリカの製造業を立ち行かなくさせるためにな」

「世界は私を中心に回っている。私を嫌うものは愛国者ではない。私が大統領になれば必ず、『強いアメリカ』を取り戻してみせる。今回の結果を見れば、国民がそれを望んでいるのは明らかだ」

3月2日(日本時間)、米国大統領選挙の予備選が集中する通称「スーパーチューズデー」で勝利を収めた、アメリカの「不動産王」ドナルド・トランプ(69歳)の暴言が止まらない。

「負け犬たちには悪いけど、僕のIQは高いんだよ。君たちも分かっているよね。でも自分のことをバカだとか不安だとか思わないでほしい。君たちが悪いんじゃない」

「マスコミが何を書こうとなんの問題もない。俺には若くて美しい女たちがいるからな。俺と他の候補者の違いは、俺の女たちのほうが圧倒的に美しいってことだ」

と、四方八方、言いたい放題なのだ。

民主党のヒラリー・クリントン(68歳)陣営の選挙活動に携わる明治大学教授の海野素央氏が、現地の様子を語る。

「当初メディアでは、トランプは泡沫候補扱いでしたが、現地での感触は違いました。私が白人無党派層の家庭を訪問した時、『ヒラリー陣営です』と挨拶したら非常に不快な顔をされた。

今アメリカには『反・職業政治家』の風が吹き荒れています。広がる格差を目の当たりにして、低所得層は政治への強い不信感を持っている。そんな彼らの気持ちを代弁しているのがトランプなんです」

そもそもドナルド・トランプとは、どんな人物なのか。