進学校の偏差値ピラミッドが激変!? 4年後、伸びる有名私立・ダメになる有名私立

2016年02月29日(月) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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冒頭の石川氏が校長を務める、かえつ有明もALに積極的。今年の中学入試では、「おもてなし」をテーマに受験生たちに議論、発表をさせるという試みも行っている。

「『私はこう考える。なぜなら……』というロジカルな思考がしっかりできているかどうかが大切。知識をもとに思考、表現する。そして他の生徒との対話によって自分のロジックを進化させる。そのような能力を持つ人材が、これからの世の中で求められています。

偏差値至上主義にはなじまないが、潜在力があり、自分らしい生き方を求める生徒たちに成長のチャンスを与えるのが私たちの仕事だと思っています」

他にも聖学院、工学院、立教女学院、関西学院千里国際、立命館宇治といった学校はいち早く21世紀型教育を実践して、志望者数を増やしている。これらの学校は現在のところ、中学入試の偏差値はさして高くない。大学入試改革後の伸びしろが大きい「お買い得」な学校といえるだろう。

ALとともに重視されるのが、従来の受験英語とは異なる実践的な英語教育だ。とくに積極的に帰国子女を積極的に受け入れている学校は伸びる可能性が高い。

「進学校にしては珍しい共学でありながら、すでに御三家に並ぶ進学実績を出している渋谷教育学園幕張同学園渋谷が、典型的な成功例です。優秀な帰国子女を積極的に受け入れて、高度な英語教育を行ってきた。加えて生徒の自主性を重んじる『自調自考』という校是はALの本質とも重なります。この二校はまだ伸びしろがある」(本間教育研究所の本間勇人氏)

他にはフェリス、東洋英和、頌栄女子学院、洗足学園といったプロテスタント系の女子校はもともと英語教育に熱心なので、全体的に底上げされるだろう。

付属校に入れるのがいい?

もう一つ予想される大きな傾向が、「付属校人気の上昇」だ。大学受験がどうなってしまうかわからないなら、最初から大学入試のない付属校に入れたいと考える親が増えているからだ。

慶應付属校のブランド力は元々トップクラスですが、さらに人気が高まっています。他には国がグローバル化を後押しするSGU(スーパーグローバル大学)に指定されている法政の付属校、高校がSGH(スーパーグローバル高校)に指定された青山学院なども志願者を集めている」(本間氏)

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