FOOTBALL STANDARD

超大物を次々獲得!
中国サッカーの“爆買い”が止まらない

サッカー好き習近平の「国策」!?

2016年02月26日(金) 二宮 寿朗
チェルシーのラミレス(ブラジル代表)は約36億円で中国に移籍〔photo〕gettyimages

中国サッカーが"爆買い"に走っている理由

中国スーパーリーグの“爆買い”が凄まじい。

江蘇蘇寧は、チェルシーからブラジル代表のMFラミレスを2800万ユーロ(約36億円)、そのチェルシーが狙っていたシャフタール・ドネツクの元U-20ブラジル代表MFアレックス・テイシェイラを何と5000万ユーロ(約65億円)、さらにはブラジル代表FWのジョーをUAEのクラブから獲得している。

昨季のACL(アジアチャンピオンズリーグ)王者・広州恒大には移籍金4200万ユーロ(約53億円)でアトレチコ・マドリーからコロンビア代表FWジャクソン・マルチネスが、同じくコロンビア代表MFグアリンはインテルから上海申花へ。

コートジボワール代表FWジェルビーニョ、アルゼンチン代表FWエセキエル・ラベッシは河北華夏の一員となった。選手のみならず、日本代表を率いたアルベルト・ザッケローニは北京国安に招聘されている。

今冬のマーケットにおける移籍金総額はプレミアリーグを上回ったという報道さえあったほど。中国マネー恐るべしである。

しかし何故、中国のクラブがここまでの“爆買い”に走ったのか。

これには昨年3月に中国政府が発表した「中国サッカー改革発展総合プラン」が大きく関わっているとみられる。サッカー人口の拡大、小中学校での授業での取り組みから、機構改革、W杯招致まで多岐にわたった総合プランだという。

サッカー好きで知られる習近平国家主席が「国策」として本腰を入れ始めたということ。各クラブもこれまで以上に資金を注ぎ込んでチーム強化に取り組むことで、習主席へのアピールとしたいという考えが見え隠れしている。

ただ、中国のサッカー改革は今に始まったわけではない。それも欧州や南米ばかりに目を向けているわけでもない。

2011年10月、中国国家体育総局は「サッカーにおける中国と日本の差を素直に認めて何をやるべきか考えたい」として、日本に視察団を送っている。その流れを汲み、12年、杭州緑城は南アフリカW杯で日本をベスト16に導いた岡田武史を監督に招聘した。

以降も同クラブは元日本代表監督フィリップ・トルシエ、今季からは韓国U-23代表でロンドン五輪銅メダルを獲得し、元韓国代表監督である洪明甫を指揮官に迎えるなどアジア色を継続している。

現在、岡田がオーナーを務める四国リーグのFC今治とは業務提携契約を締結。育成システムの構築や中国人コーチの養成など、今も岡田氏との良好な関係が続いている。

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