大統領選ではトランプおじさんが大人気ですが、アメリカは向こう4年間は内にこもったままでしょう
島地勝彦×加瀬英明 【第4回】

撮影:立木義浩

第3回【マッカーサーに会った園田直代議士

シマジ 加瀬さん、新しいネスプレッソとシングルモルトをもう1杯いかがですか。

加瀬 はい、はい、いただきます。

ヒノ 加瀬さん、秘書の方からこのあと講演があるとお聞きしていますが、そんなに飲んでしまって大丈夫ですか?

シマジ えっ、そうだったんですか!?

加瀬 大丈夫です。かえって調子が出ますよ。少しアメリカの話をさせてください。ヒノさん、もうジョークはいいですよね。

ヒノ はい。ジョークよりリアルな話をお願いします。

加瀬 先ほどもいったようにアメリカという若い国は、「アコーデオン現象」という宿痾をかかえています。ちょうどいまトランプおじさんが大人気なのと同じように、レーガンの登場には、そのころのアメリカ国民が弱いアメリカに飽き飽きしていたという背景があったわけです。

レーガンが「強いアメリカを作ろう!」と叫んで大統領になると、それいけドンドンで当時のソ連に対して大規模な軍拡競争を挑む。ソ連はその重圧に耐えきれず倒れてしまう。レーガンの後はパパブッシュ、そしてクリントンと続くわけですよね。

それからもアメリカ一極主義の時代が続き、ブッシュジュニアが驕り高ぶってイラクにまで攻め込んで大失敗してしまう。いまアメリカが内にこもっているのはオバマだけの責任ではなく、アメリカのアコーデオン現象の1つに過ぎないのです。

立木 これからのアメリカはどうなりますか?

加瀬 来年の1月に誰が大統領になるかわからないけれども、少なくとも向こう4年間は内にこもっているでしょうね。もしかするとあと8年凹んでいるかもしれない。

そうするうちにだんだんアメリカ人は「弱いアメリカ」に飽きてきて、またそれいけドンドンで世界に対して余計なお節介を焼き始めることになるでしょう。ただ、いままでのオバマの7年プラスこれからの7~8年……この間が日本の危機です。まず中国が日本にちょっかいを出してくるかもしれません。