名門ヤンキース、復活なるか?
田中ら先発陣ほか、カギを握る4つの見どころ

一児が誕生したばかりの田中将大は、メジャー3年目にして初めて1年を通じて働けるか Photo By Gemini Keez

アメリカにも球春が到来――。各チームがスプリングトレーニングのキャンプインを迎え、選手たちがアリゾナ、フロリダ州に集まってきている。

過去3年連続でプレーオフでの勝利から見放されているヤンキースも、キャンプ地のタンパで再出発を切る。昨季、ワールドシリーズまで進んだ同市内のメッツと比べ、ニューヨーク内でもやや影が薄くなってしまった感がある“元王者”は、2016年はどんなシーズンを過ごすのか。

今回は今季の4つの見どころをピックアップし、名門チームの今後を占っていきたい。

先発投手陣はコンディションを保てるか

今季のチームの中で最も読みづらいのは、先発投手陣がどんな成績を残すかである。

ローテーション候補の6人のうち、昨季中に故障者リスト(DL)入りを避けられたのはシーズン中にメジャー昇格したルイス・セベリーノだけ。才能は誰もが認めるが、 健康維持には不安が残る選手ばかりだ。

田中将大は昨季終了後に右肘の骨片除去手術を受け、右上腕と肩への不安が消えないマイケル・ピネダも過去4年連続でDL入り。

ネイサン・イオバルディは右肘炎症で昨季最後の3週間は登板できず、昨年6月にトミー・ジョン手術から戻ったイバン・ノバも復帰後は不調に終わった。

元エースのCCサバシアに至っては、右膝を痛めて8月にDL入りした上に、プレーオフ前日にアルコール中毒矯正施設入りしてしまった。

アルコール中毒矯正施設でのリハビリを終えたサバシアがどれだけの投球をするかはまったくの未知数だ Photo By Gemini Keez

今季のヤンキースは強力ブルペンを擁しているだけに、先発陣への負担は他チームと比べて軽いのは事実ではある。それでもローテ内の投手が昨季のように順番にDL入りしているようでは、上位進出はやはり覚束ない。

中でも去年は合計78先発のみに終わった27歳の田中、26歳のイオバルディ、27歳のピネダが今季にどれだけ力を発揮できるか。彼らが新エース候補のセベリーノをサポートできれば、先発陣はア・リーグのライバルたちに脅威を感じさせるものになるはずだ。
 

昨季成績  先発数    勝敗   防御率
田中     24  12勝7敗  3.51
セベリーノ  11  5勝3敗   2.89
ピネダ    27  12勝10敗   4.37
イオバルディ 27  14勝3敗  4.20
サバシア   29  6勝10敗  4.73
ノバ     17  6勝11敗  5.07