賢者の知恵
2016年02月20日(土) 週刊現代

神戸山口組「中央高速大封鎖」の一部始終
長野発 対立するヤクザを足止めしようと…

週刊現代
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対立する二つの暴力団と警察が三つ巴となり、高速上は混乱を極めた〔PHOTO〕gettyimages

4時間にわたり封鎖された公道。飛び交う男たちの怒号。震え上がる一般車。その朝、日本の交通の要・中央高速は完全に極道に占拠された。抗争の「最前線」長野で起きた衝撃事件の全容を明かす。

まるでパニック映画

「最初は事故かと思ったんですが、だんだんと事情がわかってくるにつれて、そうではないことに気づきました。高速道路上に黒塗りのクルマと銀色のスポーツカータイプの2台が止まり、その周りを10台以上のパトカーが囲んでいる。クルマの周りでは、『いかにも』な風体の男たちと、警察官の怒号。そして、彼らを取り囲む、10名以上の重装備警官隊。

渋滞の後方の人はおそらく、長過ぎる足止めに文句を言っていたでしょう。でも先頭付近の人たちは、肝を冷やしっぱなしだったと思います。ヤクザ映画さながら、いや、それ以上の迫力でしたからね」(事件があった中央道を管理する中日本高速道路関係者)

1月27日、神戸山口組の三次団体竹内組の構成員ら4名が、長野県南箕輪村の中央自動車道上り2車線にクルマを停車。公道を封鎖したとして、威力業務妨害で現行犯逮捕された。

約4時間にわたり交通を完全に麻痺させ、大渋滞をひき起こした前代未聞の封鎖事件。竹内組の組員たちはなぜ、こんな暴挙に出たのか。

「分裂状態となり、敵対組織にあたる六代目山口組への嫌がらせをするためではないか。この日、長野市内では、長野周辺の六代目系三次団体が集まる会合が開かれる予定だった。竹内組はそれに参加する敵対組織を妨害しようとしたわけだ。

ところが、長野県警も、その情報はキャッチしていた。そこで、岐阜県警にも応援を頼み、多数の人員を配置したんだよ。もちろん、最初から逮捕覚悟だった組員からしてみれば、そんなもんは関係なかったけどな」(元神戸山口組系構成員)

組員がここまで殺気立っていた背景にあるのは、やはり、昨年8月に起きた山口組分裂。以降、この地では、六代目山口組と神戸山口組の熾烈な抗争が続いていたのだ。

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