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清原和博の「黒い人脈」と転落
〜警視庁組対5課はずっと見ていた

暴力団にムシられ、最後は「売られた」
〔PHOTO〕gettyimages

ヤクザに憧れるスポーツ選手や芸能人は多い。ヤクザも彼らを歓迎するが、それはただ友達になりたいわけではもちろんない。「極道」に足を踏み入れた清原は、もう戻って来られないかもしれない。

警察にタレ込んだ男

麻薬捜査のスペシャリストである警視庁組織対策5課が、東京都港区東麻布にある清原の自宅マンションに踏み込んだのは、午後8時頃だった。最上階の部屋を訪ねると、清原に令状を突きつけ、室内へ入る。リビングのテーブルに注射器とストローが置かれているのを確認。警視庁まで同行するよう、清原を促した。

「さしもの清原も、抵抗は無意味と悟ったんでしょう。おとなしく連行され、マンションの裏玄関に停められた警察車両に乗り込みました。組対5課は、注射器3本とストロー1本、そして黒ずんだパイプ1本を押収。覚醒剤は0・1グラムでした。これは3回分の使用量ですが、使いかけ。実際に清原が購入したのはもっと多かったはずです」(警視庁捜査関係者)

球界の「番長」こと清原和博が、2月2日、覚醒剤所持の容疑で逮捕された。翌3日には、覚醒剤を使用していたことも認めている。

組対5課が清原の捜査を本格的に始めたのは、1年以上前から。複数の情報提供者から、「購入している」と証言を得ていた。にもかかわらず、逮捕がこのタイミングになったのは、「所持逮捕」にこだわっていたからだ。

「『清原が覚醒剤を買った』という証言があれば立件できる麻薬特例法違犯ならいつでも逮捕できた。しかし清原ほどの大物。言い訳の余地を残さず、確実に起訴して見せしめにするには、『所持逮捕』する必要があった。

だからこそ組対は、確実にヤクを所持し、なおかつ一人でいるときを狙った。6人1チーム体制で24時間にわたり行動確認。自宅の出入りや立ち寄った飲食店はもちろん、出したゴミを漁って、その中身まで把握していました」(前出の捜査関係者)

そしてついに、「2月2日」という有力な情報を得る。この情報をもたらしたのは、清原にとって無二の親友とも言える人物だったようだ。

「現役時代から、20年以上にわたって親交のあった男です。いわゆるタニマチではなく、互いに貸し借りがあったワル仲間。本人もかつてヤクの所持で逮捕されたことがあるだけに、清原の購入経路などもよく知っていた。この男が清原からのメールをタレ込み、組対5課はXデーを掴んだんでしょう」(全国紙警視庁担当デスク)

つまり、清原は親友に売られたのだ。

妻の清原亜希氏と離婚し、家もカネも失い、最後は友人にまで裏切られ、ひとりぼっちになった清原。かつては天才打者と言われた男が、なぜここまで堕ちたのか。