マイナス金利時代は「銀行員を信じるな」 〜甘い誘い文句に要注意

2016年02月17日(水) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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江上 私は49歳で銀行を辞めたんですが、「おとなしくしていれば役員になれたのに」という声がなくもなかったんです。でも、役員になると、自分が「嘘つき」になってしまうように感じました。

経営側の論理だと、いい数字を出すために、極端な話、お客さんに苦労をかけてでも儲けを出すことを強いられる。

山崎 銀行もビジネスですから、銀行マンが運用の窓口となって手数料で儲けてもいいと思うんです。でも、顧客からどれだけ儲けていいのかについて深い考察がないのが残念ですね。

上司は「お客さんのことも考えて頑張れ」という大雑把な指示で、後は目標の金額を告げるだけ。部下は目標を達成するために手段は選ばない。

その結果、次から次へと様々な金融商品を回転売買させて手数料を荒稼ぎし、結果的に「客を殺す」(顧客の損が膨らみ、資産が動かなくなる)ことになってしまう。

江上 どこで儲けて、どこで顧客に還元するかというバランスをコントロールする人が銀行にいないからでしょう。

山崎 その通りです。マイナス金利で銀行の収益が圧迫されれば、銀行マンはこれまで以上に顧客に金融商品を売りつけ、手数料で稼ぐようになっていくでしょう。彼らを信じてはいけません。

「週刊現代」2016年2月20日号より

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